見出し画像

備忘録 ❃ 私の日常がふたたびカラフルになるまで

「職場と自宅を往復するだけの毎日」

日常ルーティンのデフォルトが「働く」か「働かない」かの二極化してしまうのは、多くの社会人たちのありふれた悩みのひとつではないでしょうか。

20代前半は、浪費も勿体ぶらず、「今が一番若い!」なんてことを口実に、時間も惜しまずして後悔のないよう駆け抜けてきた私ですが、14歳の頃からずっと叶えたかったイギリスでの生活を経験できた後、すっかり燃え尽き症候群に陥ってしまい、「そろそろ地に足を付けて生きていかなければ」なんてまともを装い始めてからは、若い時とは無縁だったアラサーならではの苦悩がずんずんと身を寄せてくるお年頃です。

マトモ系にシフトしたはずなんですが、現在東南アジアへ移住し3年も生活しているというのも、やっぱり性に合わないのか矛盾していますよね(笑)

「平凡でいることほど幸せなことはないで」と、昔働いていた北新地のラウンジのお客さんが言ってたけど、確かに一理あるなと感じ、普通に生きたいという願望を抱くこともありました。
だけど、私はどうやら何かしら挑戦したり、学んだりすることで幸福の度合いが高くなるのだと最近のマインドセットの切り替えを行うことにより再認識することができたという話を、数ヶ月後数年後の自分へのリマインドも兼ねた備忘録として記録します。


もっと自分を褒めてあげてもいい

当方、東南アジアでの生活3周年を迎えました。全くの不本意です。もともとこの国に来たくて来たくてたまらないなんてことは微塵にも思っておらず、むしろ10年前に旅行で訪れた際にも特に好きになれなかった国でした。
仕事を理由にコロナ禍で前職のホテル業での生存が危ぶまれるタイミングでポジションのオファーがあったのと、日本をまた出れるのであれば今の状況だったら答えはYESしかないだろうという単純な思考で選択した道だったのですが、日本から全く出たことのない友人知人らからは「すごいなぁ」なんてよく言われたりします。

イギリスに2年、マレーシアに3年。合計5年も日本を離れて暮らしている。就労ビザをとり、現地で仕事をし、休みたい時に休んで、食べたいものを食べ、行きたい国に行き、時々マッサージに行ってみたり。
海外生活でそれなりの贅沢が成り立っていることがもはや私の中での「平凡」になってしまってきていたので、あまり自分の生き方が誉るとわざわざ思うことがなかったのですが、毎月大学の奨学金も返済しているし、仕事もパフォーマンスを評価されているし、もっと「自分すごいやん!」って褒めてあげてもいい気がしてきたのです。
他の人と比べると、そりゃ確かに起きたらちゃんとベッドメイクするだとか、毎朝6km欠かさずにランニングしているだとか、毎日帰宅したら必ず自炊し流し台に洗い物を溜めないだとか、私がサボっていることを卒なくやっている人もたくさんいるのですが、その人が実現していないことが私にだってあるんだと思ってあげるって結構大事だなと思います。

ちょっとキツいなぁ、ぐらいが最適

実は最近、昇進しました。全くの不本意です。(Part 2)
東南アジアのゆるゆる生活も3年目に突入。私含め、この国へ移住する日本人たちのほとんどは「日本のストレス社会から逃れたい」という気持ちが心底にある人が多いと思います。現地人ものんびりとしているし、日本だったらきっと誰かがクレームの声をあげそうなことだってノープロブレム。そんなお国柄にすっかり馴染んでしまった私は、このままマトモ系を極めていこうかと思っていました。
そんな矢先に突然の昇進の申し受けを受諾することになり、私の平凡への道はまた少し遠ざかります。負う責任は少ない方がいいし、自分の個人の業務の効率化のことだけを考えて、退勤打刻をしたら仕事のことなんて綺麗さっぱり脳内から除去してしまって、帰宅したら実家の母のようにソファーでのんびりとテレビを観ながら「ナハハハハ」と気が済むまで笑って寝る。そんな暮らしを目指していたはずなのに、新しいポジションで増えた責任と悩みを背負っておきながら、習い事2つに同時課金しました。気が狂っていると思います。
この望まない昇進の背景にあったストレスで、しばらく脳が思考でいっぱいになり、よく眠れないでいたのですが、あえて自分をもっと追い込むことによって暇がなくなったため、「悩む」という動作をするための時間と、「忘れる」という動作をするための時間を切り分けることが容易くなった気がします。独りで思い詰めても解決しない、チームの人と対談することで生まれるアイデアの方が多いなと思ったので、ちょっとキツいかも!と思いながら複数のタスクをこなすぐらいがちょうど良かったりします。たぶん、いい感じに捌け口が準備されたからだと思っています。

成長過程を見守る=未来の自分像を描く

私が始めた習い事というのは、ゼロからスタートする何かではなくて、もともと学生時代に熱中していたことを再燃させただけです。これは、社会人になってから疎遠になり過ぎてしまったなと感じていたのもあり、すごく良い決断だったと思います。理由は、この年齢で新しいことを2つも同時にこなすバイタリティは、旅行で日本からヨーロッパを飛び回っていた頃の私と比較しても衰えてしまった思うし、それなりの手応えがないと楽しい!と思えないなと思ったからです。

手応えがあったり、何か新しい気付きがあると、昨日の私よりは知識が増えたなと、少しずつ少しずつ成長していく過程を実感できるので、この調子でいくと数ヶ月後にはどうなってるか?というイメージが沸きやすくなると楽しくなってくるのだと思います。
夢を叶えたい場合は、想像をトーキーにすることが大事だとマーフィーの心理学の本で読んだことがあるのですが、そのワークがまさにこのことだと思っています。
また、未来のことを想像できるということ自体が非常に前向きなので、メンタルも同様にポジティブになってくれます。


少しのスパイスを足してあげるだけで、日常は彩りを、自分は「らしさ」を取り戻せるのだなという気付きを実体験で体感できました。

上記に書き出したことは、自己啓発系のインフルエンサーの方がよく投稿しがちな内容ではあるんですが、私がよく思うのが表面的な方法だけ誰かの受け売りのようにみんなが同じことを言うけれど、具体的に個人体験として語る人は少ないなと思ったこともあり、どこかの誰かが読んで何かのヒントになればいいかなとも思ったりしています♪


#nowplaying


この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?