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不穏な日々

とりあえず心配していた案件がひと段落ついた。若年性認知症の旦那の成年後見人になるために、司法書士の先生と一緒に裁判所に出向いた。面接の前に簡単な〇×テストがあった。こんなの聞いてないよ。あせった。

問題をクリアして娘と司法書士の先生と参与の方と一緒に部屋に入る。目の前には刑務所の面会室の前の透明の仕切りみたいなのがコロナ対策なのかおいてあり、いくつかの質問をされ、緊張した。

わたしが返答に不備がありそうだと、司法書士の先生が自然と助け船を出してくれる。やはり金を払って司法書士に頼んで正解だった。司法書士の人が話に加わると参与の顔がみるみる柔らかな表情になるのがわかった。

30分ほどで面談は終わった。「いい先生がついていてよかったですね」と参与の方に言われ、まるで自分が褒められたような気持ちになった。普段双極性障害で発達障害の娘とほとんど引きこもり生活を送っている。

こんな場ではあるが社会的なつながりを久しぶりに持てると心地のよい緊張感が味わえて、仕事をしていたときの気持ちを思い出した。

「わたし、何かヘンなこと言ってませんでしたか?」と司法書士の先生に聞いてみたら「大丈夫。素晴らしいです。」とほめてもらえて安心すると同時にうれしかった。

面談のことがずっと頭にあり、落ち着かない日々だったがようやく重い石のようなものがとれ、ほっと一息つけたが、今まで緊張していた分どっと疲れがでてまだ抜けない。

ここに来て娘の調子も悪くなってしまった。主治医に陰性転移してしまったようだ。人間関係のトラブルが娘の病状に悪い影響を与えることは今までもたくさんあった。

妄想の相手が主治医になってしまった以上、主治医からは一度ついたイメージはなかなか拭い去ることはできないから医者を変えることも視野にいれたほうがいいと言われた。

ほんの些細なひとことで娘は今まで築いてきた人間関係がガラガラといとも簡単に壊れてしまう。当初は顔を見るのがいやだという程度だったが、主治医に対する被害妄想がどんどんエスカレートしてきて、最近は主治医がナイフを持ってきて自分を襲いにくるイメージが浮かんでくるという。

本人にとってのそれはリアルなので、とても怖がり、そのたびにレボトミンという頓服を飲ませるここ最近。

音楽などの趣味も充実している反面、病相が悪化しているような気がしてならない。

気にしてもしょうがない。なるようにしかならない。なぜか最近の私は腹をくくれるようにはなってきた。歳をとったせいなのだろうか。じたばたしても結果は同じ。ならば吹く風に身を任せよう。

娘を愛してるということだけは変わらないのだから。

#人生 #日記 #ストレス #双極性障害 #発達障害 #親子

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