違和感の正体
若年性認知症の旦那の成年後見人にわたしと裁判所が命じた弁護士が就任した。弁護士は財産管理担当。わたしは身上保護担当。弁護士は身上保護もかねている。
いよいよ司法書士と弁護士とわたしと双極性障害で発達障害の娘とで面談する日程が決まった。その時に財産管理を命じられた弁護士に旦那関係の通帳やらハンコやらを渡す。なにか違和感がある。この嫌な感じの正体はいったいなんだろう?
そもそも振り返ればわたしが将来の生活に困ることのないよう、土地持ちの長男である旦那に目をつけカネ目当てで二ヶ月で結婚に持ち込んだ。当初は優しかった旦那も娘が生まれたら育児ノイローゼになり面倒が見れなかったわたしをののしりだした。
そこからはわたしは旦那にとってのただの養ってやってるオンナ(旦那いわく最低最悪のオンナ)になりさがった。わたしに対する旦那の対応は天と地ほどに変わった。
外に働きに出ることで自分を取り戻し育児ノイローゼという名の適応障害によるうつ状態からは脱することができた。しかし旦那による娘の支配はここから始まっていた。
育児の全般を旦那が担っていた。わたしの母にもたくさん手伝ってもらった。そんな旦那に対する気持ちはますます卑屈になり、食べさせてもらってるんだというようなまるで人権のカケラもないような精神的に荒廃した生活をしていた。
年ごろになった娘は旦那と接するのをいつしかいやがるようになり、そのあたりからわたしと娘との友達親子のような関係が出来上がっていた。今はすっかり共依存状態のようになってしまったが。
そして弁護士に面会する。なにかが嫌だった。嫌で嫌で仕方なかった。弁護士がわたしに対して「あなた」などという呼び方をするところ。なにかつっけんどんな口調に感じられること。
違和感の正体が今わかった。カネ目当てに結婚したわたしが結局認知症になった旦那の金を弁護士にすべて管理され、取り上げられたようなカタチになり、(もともと旦那の金はわたしの自由にはならなかったのだが)赤の他人に法律のもと旦那の金を取り上げられているように感じた。
わたしが今まで30年間も精神的にしいたげられながらも離婚しなかったのはすべてはカネのためだった。もともと金目当てに結婚したのに、最後の最後までそのカネによる恩恵など受けることはできなかった。
他人任せにしてる時点で終わってるのだけれど。旦那と一緒に過ごした30年間の結果はこのカビ臭い賃貸住宅だけ。なんなんだろう?わたしの人生って。
自業自得と言えばそれまでだけど。旦那、せめてはやく〇〇でくれないかな。人生は思い通りにはならないようにできているのだ。
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