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人間失格 太宰治

芹澤です。最近はもっぱら日本文学を読みふけっています。その中でも太宰治の

『人間失格』

は短くて読みやすくオススメ。

小栗旬が主役で映画にもなっているそうです。思っていたより暗い話ではない。ただ主人公が人生に絶望して生き心中しそうになったり、酒やドラッグに溺れて行ったりするような話だった。

なぜ今も読まれ続けているのだろうか
素朴な疑問なのだが、50年くらい前に書かれた本が今尚読み続けられている。ちなみに人間失格は1948年に出版されている。72年も前のことである。

されど50年かもしれない
72年も昔のことと思ったけれども、よく考えれば72歳のおじいちゃん・おばあちゃんはまだ生きていたりする。

名作以外は残らない説
日本文学と呼ばれる作品は『文豪』と呼ばれた人たちの作品が大多数を占める。というか無名の作家で面白い本が存在するか謎だが。

かの『文豪』たちが残した作品は文学作品を見る目がある人からすれば面白いわけだ。だから50年経とうが100年経とうが面白い作品というのは読まれ続ける。逆に面白くない本というのは3ヶ月もすれば誰も読まなくなるのは普通に起こることである。

人間失格は現代人に当てはまる気がした

太宰治(著)の人間失格では主人公はイケメンで外面がとてもいい。学生時代はクラスの人気者で、ユーモアを発揮してクラスではなくてはならない存在であった。しかし、主人公が見せるユーモアは取り繕った虚像だった。人間関係を無難に渡るために編み出した術だったわけであるが、彼は一人の女性に素の自分を知られてしまい、そこから彼の人生はどんどんレールから踏み外してしまう。

時には女と共に自殺しようとして、自分だけ助かってしまったり、薬に溺れたり、人の弱さ、脆さ、愚かさに気づかされていく。

多分みんな社会人失格

私の考えでは、人間失格というよりは、”社会人失格”という意味合いの方がしっくり来る気がしている。人間失格ということは人間をやめるというわけなのだが、人間をやめるってなんだろう。JOJOしか思いつかない。

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人間をやめる行為っていうのはおそらくできない。吸血鬼になれる仮面をかぶって人間から人間じゃないものになったら可能かもしれない。

考える力があるやつだいたい人間

人間失格というよりは、『社会不適合者、世にはばかる』というタイトルにしてくれれば内容がタイトルだけで連想できてしまうかもしれない。

たまには逃げるのもいい

人間失格を読んでいて思うのが、『共感されず逃げ場がない主人公がかわいそう』と思う。主人公は割と孤独で、人から距離をとりがちな人だった。だから自殺をしたりできたのだ。

終わり

人間失格面は映画も面白いらしいです。見てみてはいかがでしょう✌️

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