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私と鬱病(はじめての精神科)

休職が決まった次の日、衝撃でした。

体が全く動かなかったから。鉛のように重い体を人間を保つためだけに這いながらトイレに行きました。

仕事という緊張の糸がきれた今、私の体は思った以上にガタがきていたことに気づかされたのです。

初めての精神科受診

私は母に支えられて精神科にやってきました。話を聞くことが重要な精神科、ちょっと待ち時間が長めですね。椅子にすわっているのも辛かったのを覚えています。母に寄りかかりながらなんとか順番がやってきました。

まずは改めてチェックシート、そして聞き取り。自分がどのように生きてきたか、仕事に対してどう思っていたのかなど様々なことを聞かれました。

自分の性格について聞かれた時ちょっとした驚きがありました。

私は自分のことを0型おおらかおおざっぱな性格と思って生きてきました。なのでそのような性格であると先生伝えたのです。その後先生は母に私の性格を聞きました。すると「几帳面でまじめ」と答えたのです。

ええ、そうだったの?

いま改めて考えると元来の性格は「几帳面でまじめ」だったのでしょう。自分が思っていたのは自分の理想の性格であり、そこに寄せていっていたのかもしれません。

理想に寄せる。もちろんとても良いことですが、それは自分を偽って新たな姿に近寄っていくことでもあります。ここにも限界がきていたのかもしれません。

その後結果をもとに今後について話し合いが行われました。

①検査の実施

様々な検査を行って異常なしの私でしたが、改めて血液検査、MRI、CTの検査を受けることになりました。
精神的落ち込みに関しては甲状腺に問題があったり、脳に異常があり起きる場合があります。そのためそちらに異常がないかをまず確認するのです。甲状腺や脳に異常があった場合鬱病の治療をしている場合ではないですから。

その他の異常がないかを確認して、結果鬱病と正式に判断されるのです。

②薬の服用について

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精神的な落ち込みを避けるため薬の服用をすすめられました。
が、ここで予想外のことがありました。母が私が薬を服用するのを嫌がったのです。

精神科の薬、依存性、脳の破壊、確かに調べれば色々でてきます。調べれば調べるほど危ないという記事がでてきます。

確かに情報をみて服用させたくないという気持ちがあったのでしょう。

しかし、私は服用することにしました。
体が動かず無力さに泣くことしかできない毎日、それが薬で軽くなるようだったらなんにでも縋りたかったのです。

この抗うつ剤、鬱病患者本人と家族には大きな考え方の違いがでることがあります。
その時もし意見が違ったら是非患者に寄り添ってあげてほしいのです。
鬱病はつらいもの、他の病気でも薬を飲んで治すように同じように、飲めば救われる命があります。とにかく少しでも楽になりたいのです、どうぞ気持ちをくんで上げてください。

ちなみに私は薬に関して推奨はしないけど、必要ではあると思っている人です。
この話は小話でどこかにかけたらいいな。

①②の話を一通り終え、先生が母にいったこと「家族が鬱病に偏見をいだいてはダメです。唯一のよりどころになるのだから見守ってあげてください。」

この時母は不満そうにしていました。まだ私が一時的に落ち込んでいると思っていたのでしょうね。

これから長い闘病生活がはじまります。

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