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今日会いに行きたい!気になる土偶#083滝沢市埋蔵文化財センター

寝息が聞こえてきそう…
枕を頭に気持ち良さそうに横になっているのは、
「出産をしている姿」を表していると言われている土偶です。

今から約4000年前 縄文時代後期
所蔵:滝沢市埋蔵文化財センター

土偶は女性を象っていると言われていますが、その中には出産をしている姿を表現したものが多く見られます。

この土偶もその一つ。
もともとは立ってお産をしているポーズとして作られたのかもしれませんが、自立することができず…このように横たわって展示されています。

高さ:10㎝

土偶は抽象的なものが多いですが、この土偶はかなり人間に近い姿を表現しているようです。

頭には縦の線で髪型を表し、両頬のあたりにある穴は耳飾り、首にはネックレス。

反らした手先には指、
曲げた足にも甲や指が表現されています。

手指、足指とも多すぎですね!

東北地方では約5000年前の縄文時代の中期頃から、「出産」をしている姿の土偶が多く出現しました。

その姿は「立膝をして座る」「蹲踞のポーズをとる」、そしてこの土偶のように「膝を少し曲げて立つ」の3つのタイプに分けられるようです。

これらに出産の姿が忠実に表されいるのかはわかりませんが、現在の一般的な出産とは随分違うようです。

子どもの誕生や成長が何よりも大切であったと言われる縄文時代。私たちが想像することのできない「精神文化」や、現代とは全く違った「生活スタイル」があるように感じます。

「国宝 合掌土偶」も出産の姿を表していると言われています。コチラ☟

最後までお読みくださり有難うございました☆彡


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