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詩「ありあまる食事」   2018 5 30

愛を笑う人を笑ってはいけない
愛を失ったことがある証拠

正しいことはできなくてもより良いことはできるかもしれない
革新は人間が成すこと
拳銃は数人しか殺せない

僕は死ぬ前に君が健やかに眠る夜を作りたい
砲撃におびえず分断に嘆かず語らいの礎を作りたい
僕は死ぬ前に誰もが休む小屋を作りたい
兵士と君と傷ついた子ども
手を取り合って誓う響きを奏でたい

願いを忘れた人を笑ってはいけない
願いを裏切られたことがある証拠

あまりに遠いところに求めるから足元の一つ一つに気が付かない
革新は君の中にある
痛みに痛みでは悲しすぎる

僕は死ぬ前に体を洗えるモスクを作りたい
血にまみれ命令された若者を清める橋を架けたい
僕は死ぬ前に言葉を増やす努力をしたい
足りないと伝えないと手段がなくなる国に語彙を渡したい

平和を笑う人を笑ってはいけない
平和が何かわからないのだ

理念は最高の自殺かもしれない
教育は邪気にまみれると人を殺める循環を生む
でも教育はそんなものではない

僕は死ぬ前に人は死ぬのだと説いてみたい
殺さなくても手を汚さずとも放っておけばいいだろう
僕は死ぬ前にみんなにクッキーを渡したい
みんな少しは笑顔になるだろう
この国には食べ物があふれているけど



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最後まで読んでいただきありがとうございます。あなたに会えて幸せです。


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