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嫌われる勇気①(人は変われる編)

「嫌われる勇気」

フロイト、ユングと共に心理学三大巨頭の一人「アドラー」の心理学を元に、書かれた本。海外の本かと思っていたが、日本人が書いていることに驚いた。(哲学者 岸見一郎さん、フリーランスライター 古賀 史健さん)

正直…「哲学の本」なんてこれまで敬遠してきた。(笑)とはいえ、今後どう成長していくかを考えている中、2013年発売から全世界で売れ続けてきているこの本と向き合う時が‥‥きた。(笑)

読んだ感想としては、読みやすい。
小学生並みの感想だが、「哲学」や「心理学」など難しいと感じていた私からすると凄く大事な感想だ。(笑)

なぜ読みやすいのか?

一番の理由は、対話形式であること。
世界はどこまでもシンプルであり、人は今日からでも幸せになれると説く哲人納得のいかない青年の対話形式になっている。そのため、本を読み進めるたびに出る疑問や異論を青年が代弁し、哲人が1つ1つの処方箋のように、アドラーの心理学を教えてくれる。読み終わったあとは、考え方が新しく、モヤモヤから少し解放された。(単純。(笑))

どんな内容か?

①人は変われる
②世界はシンプル
③誰もが幸福になれる
哲人は問いは3つ。この問いを論破し、哲人に間違っていたと跪かせたい青年の主張からスタートする。

※今回は「人は変われる」編のみ

①「人は変われる」

「なぜ人は変われるのか」に対して、いまの考え方1つを変えることで人は変わることが可能と説いている。

過去の「原因」ではなく、いまの「目的」を考えること。
哲人曰く、引きこもりの場合、「不安だから外に出たくない」ではなく、「外に出たくない」目的があり、「不安」という感情を作り出しているという。

つまり、過去の感じた感情から行動を起こしているのではなく、
目的のために手段として感情や行動を選択しているという考え方になる。

この考えを「目的論」という。
そのため、アドラーの心理学では、「原因論」から「目的論」への考え方を変えるだけで、人は変われると説いている。

「原因論」…
過去の出来事によって出来事は決まっているという考え(フロイト)
「目的論」…
過去の「原因」ではなく、いまの「目的」を達成するために考えること
(アドラー)

アドラーの心理学では、
「トラウマも存在しない」(いや、あるだろ!と本思ったが笑)

目的論での考え方では、自分の経験によって決定されるのではなく、経験が与える意味によって、自らを決定する。そのため、「目的」に応じて、トラウマとなる行動を決めていることになる。

=怒りや不安などの感情も目的のための道具でしかない。

とはいえ、感情を持たない(二ヒリズム)ことを推奨しているわけではない。目的に応じた感情を自分自身でコントロールし、選択することが大切と言っている。
怒る=怒鳴るではない。怒る目的がある、大声怒鳴ることが手段でしかない。どんな方法が自分にとって良いか、相手にとって良いかも考えられることが良い方向につながる。

改めて人は変われるのか?

原因論の考え方では人は変われない
過去が全てを決定し、過去が変えられないのであれば、人生に対して有効な手立てがなくなり、その結果、人はニヒリズム(虚無主義)になってしまう。そんな人生は誰もが望まない。そのため、変わるためには、考え方を変える必要がある。

目的論で考えることで人は変われる。
感情を変えられるように「人が変われる」存在であれば、
原因論に基づく価値観ではなく、目的論になる。そのため、ライフスタイル(人生の在り方)が自分で選んだモノであれば、再選択も可能。
目的論=主体性を持ち、自分で決め、行動すること!


変わるよりのが「ラク」だから変わらない。
当然、変われないと主張する人もいる。
変われないと主張する人は、ただ変わらない選択をしている。
その理由は、不安でも「このまま」の方が楽だから。原因論から目的論に考え方を変えることで、人生を変えることが可能になる。

【変わるために大切なこと】
変わるためには、行動を起こすため、考えを変えるため
少しの勇気が必要になる。

=アドラーの心理学は、勇気の心理学

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まとめ

行動をすぐの変えるを全員出来れば、全員スーパーマンと思う。
それくらいカンタンそうで難しい。そのため、人は悩むんだと思う。
とはいえ、成功している人、格好いい人の共通点は、
すぐ行動ができる・継続できることだと思う。
それを実現するためには、「今の自分には…」や「勉強してこなかった」ではなく、目的を前に持つことが変わるきっかけになる。
日々の考え方を少し変えて日常を凄くだけでも人は変われる。
まずは自分の考え方を整理し、変化させ、行動へつなげていきたい。

最後まで読んで頂き、ありがとうございました。


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