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LIFE SPANから読み解く若返り術

どうも、はじめまして。初めての投稿になります。覚書程度で、新しい自分のライフワーク習慣、誰かの為に役に立つならラッキーなんて思いトライしてみます。

今回は絶賛ベストセラー本「LIFESPAN 老なき世界」が謳う「老化は病気」から学ぶ、若返り術や実践法を他の本の紹介と一緒にして行きます。YouTubeで本の要約チャンネルがいくつもあるので、色々と参考にしてます。

まずは著者の紹介。オーストリア人で、ハーバード大学医学部の遺伝工学、老化研究の第一人者のディヴィッド A シンクレア(David A Sinclair, Ph.D)博士。彼はタイム誌に於いて、2014年世界で最も影響を与えた100人、2018年には医学会で最も影響力のある50人の一人として選ばれています。

著者はかなり誰にでもわかる様に書いたらしいですけれど、当然医学書なので専門用語が飛び交う分厚い一冊で、一般読者向きではありません。それでも世界20ヵ国で出版されている、凄いベストセラー本なのです。

著者はこの本で、「老化は病気」であり、治療可能であるという、今迄の医学界の常識を覆した理論を展開します。糖尿病や癌等もつまりは老化現象の結果の個別症状であり、それぞれ治療可能であり、22世紀には122歳の寿命が普通になる時代が来ると宣言しています。

先ずは老化のメカニズムですが、ヒトのDNAの中の細胞を形成するエピゲノムという情報遺伝子が損傷する事が進行する症状です。

本来、我々の体には「サーチュイン」と呼ばれる長寿遺伝子があり、その機能は以下の通りです。

  ①エピゲノムのコントロール(DNA修復)
  ②エネルギー代謝のコントロール(ミトコンドリアの質、量)
  ③細胞分裂のコントロール(卵細胞の形成)
  ④Clock, Bmal1といった時計遺伝⼦の活性を制御 

この遺伝子が正常機能していれば、常に新しい細胞が形成され、新陳代謝がスムーズに出来、若々しい状態で居られるのです。

本来決まったタンパク質になる予定だったエピゲノム情報が紫外線、放射能、煙草などによって破壊され、エピゲノム本来の「細胞組織形成」情報が読み取りづらくなる事が「老化」の要因だそうです。例えるなら、CDに傷がつくと読み取りづらくなる状態と一緒の様なモノだそうです。ただし、ヒトゲノムの情報は完全に喪失する事はなく、その傷付いたた遺伝子を修復する為にサーチュインが働き掛けます。それでも身体中の色々な箇所で損傷が起こると、その修復作業で手一杯になり、新細胞を作っていく代謝の機能が落ちて行くことになり、結果老化に繋がっていくという事です。ここまで大丈夫でしょうか?

では、どうしたらその老化を遅らせたり、あわよくば、抑制する事が出来るのでしょうか?シンクレア博士が指摘するのは、我々の身体に適度なストレスを与える事だと言っています。

中でも、老化の主な原因は現代人が食べ過ぎている事だそうです。なので、食事の量と頻度の制限を挙げています。人は必要最低限の食事量で、空腹状態であるストレスぐらいが最適で、ファスティングやセミファスティングを著者は奨励しています。

日本の諺にも「腹八分で医者要らず、腹六分で老いを忘れ、腹四分で神に近づく」と言われる由縁も実は此処にあったのではないでしょうか?

以前までは、成人病と呼ばれていた、肥満から来る糖尿病や、心臓や血液疾患などは現代の食生活が起因しており、実は年齢と因果関係は無く、生活習慣病と呼ばれる事になりました。

更に博士はヴィーガン(完全菜食)食を勧め、肉、卵、乳製品、魚といった動物性タンパク質の摂取も制限する様奨励しています。

次に、適度な運動が人間の寿命を司るDNAのテロメアという部分を長く維持する秘訣だそうで、内容量よりも頻度が重要だと説いてあります。10〜15分のランニングやウォーキング、チョットキツい位の運動だそうです。

最後は、身体を寒暖差にさらす事も身体に適度な負荷が掛るそうです。寒い時に薄着で過ごしたり、サウナ風呂や水風呂を交互にやるみたいな事が良いそうです。

そして、老化を治療する、「若返り」薬があるそうですが、メトホルミンとNMN。前者は糖尿病患者に処方される薬で、一般に手に入らないです。

NMNはビタミンB3の中に含まれる成分のひとつで正式名称は「ニコチンアミド・モノ・ヌクレオチド」NMNの主な効果は正に若返り:
・サーチュイン遺伝子の活性化
・若々しさアップ
・体力アップ
・熟睡効果
・エストロゲンの上昇
・循環器の向上
・肌のキメ向上
・ミトコンドリアの活性化
・頭がスッキリする
・思考や集中力の向上
・新陳代謝の向上

此処からは、本の内容から逸れますが、 ネットで検索すると色々と高額な治療やサプリを見つける事が出来ます。その中でも、NMNの臨床での治験が十分では無く、その効果に疑問を呈すお医者さんもいらっしゃるのも事実です。


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