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10月13日

昨日は夫も休みだったので車で20分のところにあるショッピングモールに出かけた。様々な事情で最近は風当たりの強い歴史上の人物、コロンブスの日だったので学校がお休みなのか家族連れが沢山来ていた。

そもそもコロンブスがアメリカ大陸を発見したのが1492年と日本の教科書にも載っていた。イヨ クニで試験勉強の時に記憶したと思うのだが100年ほど前から

ーそれは何の根拠もない。船の名前(サンタマリア号)だって違ってるだろう。

ーコロンブスがアメリカ大陸を発見したわけではない。

ー先住民にしてみれば小麦はありがたかったが病原菌も沢山持ち込まれそれによって沢山の犠牲者が出た。

などなどコロンブスに関してはアメリカでは物議をかもしている。昨日もニュースではカソリック教会前にある宣教師の銅像が引きずり下ろされたり壊されたりしていた。選挙戦やコロナ以外にもこういうことが起こってる中、私と夫は先週から計画していた目的の場所へ。

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日本のレストランチェーンのやよい軒がこのモールの中にあってずっとお持ち帰りだけの営業だったがやっと限られた人数のみ食事ができるようになったのだ。注文の時に使うタブレットを目の前で消毒して渡され、夫はとんかつ定食、私はひつまぶしを注文。事前に渡されたメニューも印刷されて使い回しをしないのでどうぞと言われたので大事に持って帰ってきた。

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もちろん値段も少し高いし、ひつまぶしは名古屋で食べたものとは比べられないがご飯がとにかく美味しかった。日本に毎年行き出してから夫は、美味しいお米に気づいてしまった。私がアメリカに来た時よりは、カリフォルニア米もかなり進化して今では美味しいものも沢山あるので少し高いけど冷めても美味しい日本米を買っていた。去年の12月から夫の実家に住むようになってご飯は毎日炊くのだがお米が夫好みではないことと何よりも夫の母が硬いご飯を好むのでこの家のご飯は硬い。ホリデーなどで会食にお呼ばれしても夫だけでなく他の家族も「このご飯誰が炊いたの?」と言うくらい義母のご飯は硬い。そして炊き上がったらしゃもじで少し混ぜることもなく電源を抜く。数時間で硬い塊になっている。それを食べる前にレンジで温めて食べる。私は玄米も好きなので叔母が炊いてくれる玄米に飛びついて義母のご飯は頂かない。夫は玄米はあまり食べないので仕方なく義母のご飯を食べている。やよい軒で夫婦揃って唸った。「ここのご飯美味しい!」

義母はアメリカに来る前は家族7人でとても貧しかったらしい。5人兄弟の長女だった義母は貧しいながらも苦労して叔父の援助で大学になんとか通い、結婚後アメリカに来て教員をしながら子供を5人育てた。貧しかった頃、1カップのお米を家族7人で食べるために水を沢山入れておかゆというかスープのようなものをずっと食べていたらしい。アメリカに来てお米を沢山買えるようになってから義母は硬いご飯を炊いているらしい。義母を日本にお連れした時はホテルのバイキングで毎朝、お魚と炊き立てご飯を喜んで食べていたのだが。一度見かねて私が水加減して炊いたご飯、夫は大喜びしたが義母のお気に召さなかった。

仕事で疲れて帰ってきた夫が時々、硬いご飯を食べながら悲しそうなのでやはり美味しいご飯を出してあげたいのだが引越しの時にキッチンに置いていたのが最後、私の象さん炊飯器が消えてしまっていた。探してもさっぱり見つからないのでいよいよ買おうかと思っていた今日、キッチンの主白い老犬と遊んでいてふと上を見上げると食器棚の上に私の持ってきた炊飯器が見つかった。老犬よありがとう。今度の週末に夫の好きなお米、もしかしたらカリフォルニアも新米の出る頃なので美味しいご飯を炊いてあげよう。私だったら子供が好きなもの喜ぶものを食べさせたいのだがあくまでも自分の好きなものを貫くところが義母らしい。

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