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さらけだすことの美しさ

何事も始めるときは勢いがある。
書きたいことが思ったより出てくる。出てきそうなうちに出す。
もったいぶっていると出てこなくなる。

最近私はさらけだすことに美しさを感じるようになった。
以前は、ミステリアスであることが魅力的で、その人の大体がわかってしまったらもうつまらないと思っていた。

だから自分もミステリアスであろうとした。
他と違うという演出。愛想は控えめに。人間感は抑えて。

そう。人間であることを感じさせる言動が好きじゃなかった。
これは特に自分だが。とにかく、どんな仮面をかぶったら人は私に注目し、好きになってくれるのかを考えていた。

ただ、最も美しいのはありのままなのではないかと最近は思っている。
「ありのままが美しい」よくあるフレーズで擦れすぎているから、こう言うとありきたりだが。

スポーツがあんなにも良いのは、裸の闘志が見えるからではないか。
オーディション番組が人の目を集めるのは、未熟でときに少しの汚さもある人間の心が垣間見れるからではないか。
ミステリアスも魅力的だが、オープンな人のほうが飽きないのではないか。

不完全で未熟で、変化して成長して。
そんな人間を見るのが楽しい。

そして自分もありのままでありたい。
ありのままでいていいと思うと気が楽になることの方が多い。

底の浅さを知られまいと、表面的な蓋を作って本当の自分を隠そうとしてきた。
でも、自分なんてまだまだ赤ちゃんですわ、そんで今のところ底はここまでで、こんな風な人間にできあがってますと、全部見せたっていいんじゃないかと今は思っている。
そうしたって好きになってくれる人がいると思うから。

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