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コッキョウセンの歪み

発展途上国へボランティアや慈善活動をする人を非難する人は一定数いて減らない。

『他国の人を助けるくらいなら日本の問題をまず解決しろ』
『自分の正しさを現地の人に押し付けるな』

私もその一人だった。

まだ大学生の私はボランティアに割ける時間は限られている。
知識のなさ、力のなさ、持続性のなさ、巻き込み力のなさ。
一人で発展途上国に行ったところでできることは少ない。
また、彼らが本当に私の力を欲しているのかもわからない。

彼らのことを貧しいと思っているのは私の方で、それは決めつけでエゴなのかもしれない。

救うってなんなの。
助けるってなんなの。
幸せってなんなの。

斜に構えてて、少しロジックがあって、バカになれない私の選択肢はいつも”やらない””行かない”だった。



遠くへ遠くへ。
思えば思うほど遠のいていく。
遠くへ遠くへ
考えれば考えるほど遠のいていく。





***



人間関係以外で絶望を感じたのは高校の時だった。




無駄に正義感や責任感が強くって難民が何人も亡くなるニュースを見て泣いた。自分は毎日部活して、文科省が決めた古いルールにのっとった勉強法で勉強することに嫌悪感を抱きながら、普通だと言われているレールを必死で歩いた。

『みんなが通る道だから、あなたも頑張りなさい』
『なんでそんなこと疑問に思うの?普通に勉強しとけばいいのに』

高校卒業までの辛抱だと、何度自分に言い聞かせたかわからない。
逃げることえせも選択肢に入れさせてもらえなかった。

彼らの言う良い大学になんて入れなくていい。
ただ自分のある程度興味のある学部で、ここではない場所ならどこでもいいと思った。   

最後まで彼らを憎むことはなかったが、社会を恨んだ。

彼らに変わること、考えることを放棄させてしまうこの世の中の仕組みを憎んだ。



私の望む"遠く"は行くことができないとわかっていた。
でもここではない所へ一刻も早く行きたかった。
私の望む"遠く"はどこにも存在しないことなどわかっていた。
でもここではない所へ一刻も早く行かないとと思った。




***

大学になって、ある程度の自由を獲得して、行動しない自分に薄々気づいていた。

そんな私に『とりあえず行動しろ』と教えてくれた人たちにはとても感謝している。

現地に来てみないと感じれないことがある。
自分の知らない自分が見える時がある。

今回カンボジアに来た大きな理由が特に後者にあたる。

私は自分自身のプラスの感情に鈍感だ。
嬉しい、楽しい、わくわくする、という感情があまりわからない。

与えられたタスクも嫌だ、やってみたい、と感じる前に責任感で着手してしまう。

自分の気持ちにもうそろそろ寄り添ってあげたかった。

環境をガラリと変えることで自分の感情は出やすい。

蟻やトカゲが大量にいて嫌だなと思うこと。
手を振ると笑顔で手を振り返してくれて心が温かくなること。

その一つ一つの自分の感情に寄り添いながらカンボジアにいる一日一日を大切にしたい。自分が今後どういう風に生きたいかをじっくり考えるために、日本から出なくてはと直感的に思った。

自分のエゴのためにカンボジアにいる人を巻き込むな

そう思う人もいるだろう。

でも、自分の生き方に悲観的になる人よりも、自分の人生を本気で考え選択している人の方が多くの人を笑顔にできると私は信じている。

人生を楽しんでいる人は自然と多くの人が寄ってくる。
なぜなら、みんな楽しんでいる人とくっついている方が楽しくなるから。

1ヶ月半しかここにはいられないけど、ここにいる人たちとしっかり対話し、正しいと思われることを一緒に選択していきたい。



もうあの頃みたいに"どこか遠くに行きたい"という感情はないけれど。
誰かがあの頃の私と同じ思いを感じていたら、
"じゃぁ、一緒に遠くへいってみようか"
そんな言葉を気軽にかけられる人でありたいと強く思う。





***

最後に。
拙い文章をいつも読んでいただいてありがとうございます。

1ヶ月カンボジアでものづくりをしている素敵なNPOで働きます(働いています)が、給与が出ないため飛行機代、食事代、宿泊代などのご支援していただければ、とても嬉しいです。
以下のURLでとても簡単に支援ができます。お礼はミラーレスカメラで撮影した写真です。どうぞご支援よろしくお願いします。
https://polca.jp/projects/c7oWrWzBZti

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97年生まれ。岡山生まれ東京在住。関西にぼちぼち。安くて早く料理を作ること、夕陽の風景を心から愛してます。あなたの背中をそっと押す文章を。
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