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新卒ライターが「20歳の自分に受けさせたい文章講義」を読んで学んだこと

inquireに本格的に関わり始めて早10ヶ月(業務委託で昨年10月から働き始め、今年4月に新卒入社)。

業務に慣れ始めたものの、私の頭はいつもぐるぐるしたものが巡っている。

ぐるぐるぐる
ぐるぐるぐる
ぐるぐるぐる

たった1つの言葉に手が届きそうで届かない!!!!!!!

そうやって毎日葛藤しながら、パソコンのキーボードを叩いています。

毎日悪戦苦闘している私は、inquireで開催されている編集・ライティング研修「dojo」に参加している。通常講義を終えて、6月からは読書会がスタート。今回の読書会は「20歳の自分に受けさせたい文章講義」だ。

冒頭でも触れたときの「ぐるぐる」のことを、この本では「ぼんやりとした"感じ"や"思い"のこと、そしてそれが駆け巡るさまのこと」と表現している。

そして、「頭の中の『ぐるぐる』を、伝わる言葉に"翻訳"したものが文章なのである」とも記されている。

さぁさぁ、どのようにぐるぐるを文章にしていくのか、見ていこうではないか。

ぐるぐるを全部出せ!そして「書かないこと」を決めろ!

取材前のリサーチも念入りにして、取材も盛り上がって、記事にする要素はいっぱい!!!!!!!!あれも!!これも!!いっぱいいれたい!!!

みたいな気持ちになったことがあるのは、私だけではないと思うんです(涙)。

そういうときは、つい「どうやって盛り込むか?」と考えがちですが、「何を書かないか」を決めるのが大事だったりします。何を書かないかを決めるまでどうやったらいいのかを、説明してきます。

其の一
頭のぐるぐるを全部書き出してみる

要素を全部洗い出さないと、何を削ったらいいかわかりません。私の場合、文字起こしをして、自分がおもしろいなと思った部分は文字の色を変えます。また、インタビューならインタビューイーが白熱して語っていた場所などは全て書き込みます。

其の二
書き出したものの"傾向"を知る

私はポストイットにぺたぺたはりながら各要素の分類分けをするとスムーズに行きました。ポストイットに貼っていくと、まとまりのない要素も、「これとこれ同じプロダクトの説明じゃん!」と整理されていくんですよね。

そこから、記事の軸を決め、何を書くか何を書かないかを決めていくんです。

何を書かないかを明確にすればするほど、「なぜここに一文が入るのか」が説明できるようになってくる。なんとなく、ここはこの文章かな?と入れたものほど、読者に届かないものはないんです(自戒)。

ポイント
①「どうやって書いていこうか」よりも「何を書かないか」が重要
②なぜ、そのの文章を入れたか1つ1つ説明できないと読者には届かないぞ

10年前の自分に語りかけるように文章を作ろう

「読者に伝わるように書く」とは耳が腐るほど聞いてきたが、果たして「読者に伝わるように書く」とはどういったことなのだろうか?

そもそも、記事というものは大抵ターゲットが想定されている。20代の営業マンとか、起業したい学生とか。でも、私は20代の営業マンではないし、ましては起業したい学生でもない。

しかし、何かを書くときはたいてい取材やリサーチなどが終わり、有益な情報を持ったときである。そこで、この本は有益な情報を知る前の状態、つまりは10年前の自分に向けて書いてみようといっているのだ。(ただ、私の10年前となると、13才になってしまうので5年前くらいがいいかな)

10年前の自分に向けて書く…というのを読んだときは目から鱗だった。10年前に読むと、もしかしたら起業をしたいという夢を描いたかもしれないし、営業という仕事に惹かれたかもしれない。

さらにもう一つ、10年前の自分に向けてかきつつ、もう1人の読者を思い描く。

私は代表に「お母さんでもわかる文章かな?」という視点で見直してみてと言われたことがある。

「大抵これくらいは理解できるだろう」と読者に甘え、本来はやるべき説明を怠っているから読みづらいのである。

ポイント
①10年前の自分に向けて書いてみる
②もう1人読者を想定してみて、伝わるかを吟味する(例:お母さん)

**********

特別な技術がなくとも文章はかけるけど、「伝わる文章」を書くのはやっぱり難しい。そう思う人は私だけではないから、ライティング本がたくさん売られているのだろう。その一つ一つを読んでいくと「こんなに考えながら書かないといけないのか…」と途方にくれることもあるが、「今回はこれをやってみよ〜」と少しずつ挑戦していくのはなんだか楽しいし、「めっちゃすらすら書けるやん!」と思えたときは嬉しい。

そんな喜びを1人でも多く味わってほしいなと思い、「20歳の自分に受けさせたい文章講義」の感想を書きました。

役に立ってくれているといいなぁ。

(終)







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