こんなヤツがおりまして。

初めまして。

Nakasoneと申します。

基本的に地方で映像とか写真とか楽しい事をしようとしています。

そんなNakasoneですが、友人は少ないです。

少ないというか、私側から友人と認定していいものだろうかと、常々思い「いや、友達って確認し合うもんじゃねぇじゃん」なんて言葉もあるし、いいかな。と、いうか私の方から友人と認定するなんておこがましい。なんて漫然と思う日々を送っております。

しかし、私認定の「友人を超えた親友じゃね?こいつ。」なんて人物がほぼほぼ1人おりまして。

思えば21歳の頃。むかし演劇部でそこそこ大きな舞台に立たせていただいた事もあり、知人から「役者になりたいって子がいるんだが、会ってくれないか」といわれました。

しかし秒で断りました。

これ、今となってはものすごく偏見まみれなのですが「役者になりたい」と思う感覚が分からなくて。と、いうか"ちょっと"整った顔の人が勘違いしてるのでは?と疑ってかかっていたのです。

しかしその後、知人からの説得もあり、会う事となりました。

待ち合わせ場所は先方の家に近いファミリーレストランでした。

今でも覚えています。エラの張ったひょろひょろの素朴な顔をしたヤツは遅れて来ました。お前は宮本武蔵か。戦ってねぇけど。

後から聞けばアルバイトが長引いたとの事でした。

しかし

「てめぇ遅れて来るとはなに考えてんだ。帰れ!」と、当時こじらせていた私は言いました。

すると彼は

「すみません!分かりました!!帰ります!!!」と、帰ろうとしたので

「いいよ、バイトなら仕方ないから」と若干ビビった私は止めました。イケメンじゃなかったし。

その後、当時こじらせていた私は"エントリーシートっぽいもの"を作っておりまして。「さぁコレを書け」とペンと"エントリーシートっぽいもの"を差し出しました。

すると彼は「わかりました、ありがとうございます」と書き始めました。

ビビりました。あまりにも素直で。

詳細は省きますが、仕事を辞めて東京で役者をやろうと思ったこと。今はアルバイトで生計を立てて貯金をしていること。その裏には沢山のドラマがあったこと。

彼は正直に、ちゃんとちゃんと記入して話してくれました。

いいヤツだな。

そんな、ファーストコンタクトのヤツがおりまして。

彼とはもう何年もの付き合いがあります。

バイト終わりに呼び出して暖房の無いアパートで革ジャンとウィスキーで暖をとりながら鍋を食べたこと。お互いの考えをぶつけた真夜中の会議。東京での初舞台。関東で一緒に創った自主制作映画。喧嘩して仲違いした1年くらい。東京から地元に呼んで創った自主制作映画。深夜の長電話。

彼と過ごした時間はあまりにも楽しくて。思い返して直視できないくらい輝いていて。親友だよな?なんて言葉があまりにも安っぽいくらい。

そんなヤツがおりまして。

ある日

役者として次のステージに進む為、次の舞台が舞台役者としては最後だ。と彼は言いました。

私は、彼の舞台がもう見れないという寂しさよりも、沢山のモノを背負いながらも、次のステージに進もうとする彼があまりにも眩しかったです。重いだろうに、つらいだろうに。

カッコ良すぎる。そんな言葉が似合わないヤツなのに。眩しく見えてくる不思議。

さて、彼の舞台は11月にあります。しかも千秋楽は私の誕生日。

ばかやろー。こんなのさ、行くしかないじゃん。

そんな彼は今日もがんばっているだろうし、彼は私の数少ない"親友"であります。


さて、初投稿から飛ばし気味ではありますが、今後ともよろしくお願いいたします。

Nakasone

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