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頭部前方偏移への有効な運動療法

おはようごさいます!今回のテーマは不良姿勢の一つである頭部前方偏移への運動療法について書いていこうと思います。今、書いている僕もこの姿勢になっていると思います。(笑)


この記事がどんな方におすすめか

・運動療法の引き出しを増やしたい
・頭部前方偏移、胸椎後弯増強姿勢の病態について知りたい
・ピラティスに興味がある
・臨床の効率を上げたい

このような悩みがある方にぜひ参考になればと思います。僕自身の悩みとして若年層から高齢者の方まで多くみられる頭部前方偏移姿勢に対して何か家でもできるような運動はないか悩んでいました。

この記事のような運動療法(ピラティス)を行うことでより介入の引き出しが増えれば幸いです。

頭部前方偏移(胸椎後弯姿勢)って?その病態とは?

結論から言うと、頭部前方偏移とは肩より頭部が前に出ている状態の事を指します。読んでそのままの感じです。(笑)

頭部が前へ偏移 (1)

このように胸椎が丸まり、頭が前にでて前後に姿勢を崩してバランスを保っているような状態です

また、このことを上位交差症候群といいます

上位交差症候群

・短縮位にある筋は→大胸筋、小胸筋、胸鎖乳突筋、
後頭下筋、肩甲挙筋、僧帽筋上部繊維
過緊張、もしくは普段の日常生活で過用していることが多い

・伸長位にある筋は→椎前筋(前頭直筋、
外側頭直筋)、舌骨筋、僧帽筋中下部、菱形筋
普段から使われない、弱化していることが多い

※肩甲骨が下方回旋を併発する場合、肩甲挙筋が短縮位になり、菱形筋は伸長位になります。

また、頭部前方偏移は胸椎後弯、骨盤後傾、膝屈曲位を併発することが多いので高齢者のような円背姿勢になりやすい傾向があります。

頭部が前へ偏移

原因としては、デスクワークなどによる長時間の座位時間が長く前かがみになっていることが多い、また胸椎伸展の可動域制限に伴って頭部の位置関係がだんだん崩れていき、頭部が前方へ偏移してしまうといった流れです。

修正するには頸部を後方へ、胸椎を前方へ動かす

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