学パロ小説同人誌を作った感想
※今回はこうやって学パロ原稿書きました、という日記です。
二冊目の同人誌を出しました。前から書いてみたかった学パロでしたが難しかったです。けど楽しかった!
webオンリーイベントに申し込みを済ませ、「学パロ書くぞ!」とツイートしたのはイベント四ヶ月前でした。
◇原稿生活
①原稿を続ける為にした事
後述する通り今回は自分の中では長めの話を書いてみようと思っていたので、コツコツ原稿を進める為にはどうしたらいいか考えていました。
私は推敲にむちゃくちゃ時間がかかるので、書き上げたままで見直す時間が取れないととんでもない物を頒布する自信しかありません。
(※とか言ってるくせにいつも誤字っています)
毎日原稿とはいかなくとも少しずつ書き進め、余裕を持って推敲したかったので色々調べてみました。
この記事がとても参考になりました。
次に自分の生活にどうやって原稿時間をプラスするか考えました。
私は一日の終わりの夜はてんで使いものになりません。
家帰って化粧落として風呂入ってTwitterしながら飯食うことしか出来ません。
自分が夜中に書いた物は翌朝見ると全削除したくなるぐらいの酷さです。
※夏にはじめての同人誌を作った時に身に染みました。翌朝「お前……」となりながら丸々削除したあの虚しさは忘れられません。
夜中の自分を信じない!!!!!
なので今回は朝早起きして原稿をする事にしました。夜は思い切って何も書きませんでした。
朝になるべく一時間。休みの日はプラス書きたいだけ書く事にしました。
朝一番に原稿をやる方が一日脳ミソを使う前だからか、割とさくさく書けました。
※夜型生活の人は夜中の方が脳がシャキシャキかと思います
原稿のイメソンを決めてそれを聞いてから作業するようにする というのも効果ありでした。
今回の原稿は学パロだったので爽やかギタージャンジャカかき鳴らし曲で気分をたかめていきました。
②パロ世界の幻覚を見続ける
「このキャラが高校生だったら〇〇〇してそう」
という妄想は常にしていたのですが、本にするとなるとこれだけでは内容が薄すぎると思いました。
(小ネタレベルだからです)
ある程度はストーリー(起承転結)がないと本にするまで長い話には出来ないと思いました。
と言っても私は長編は書けません…。
まずはキャラ達が学パロ世界だとどうやって生活しているのかをじっくり考える事にしました。
つまり幻覚を見続けるという事です。
・制服の着こなし
・どんな弁当を食べているか
・好きな授業や苦手な授業
・どんな家に住んでいるのか
・学パロ世界だとどんな友人関係なのか
特に学パロ世界の友人関係を考えるのに時間がかかりました。
原作の設定やイメージを崩さずに学パロ世界での友人関係を新たに考える必要があるからです。
※多キャラジャンルなので公式で一度もキャラ同士会話がない事もあります。
今回はカプなしで友達として仲良くして欲しかったのであまり細かい事は考えませんでした。
みんな仲良くしろ!みんな高校生だ!
通っている学校や住んでいる街についても考えました。
「この学校は我の思いのままだ」と思ったり「ここにこの建物あるといいな。そういうつくりにしちゃおう」と自分に都合よく好き勝手やりました。
イメージを掴みやすくしよう、と通学路の地図や街の様子を絵に描いたりもしましたが、絵が下手くそすぎて逆に混乱しました。
が、「この学校の通学路からは海が見える」「商店街はこの辺にある」と頭の中で整理出来たので良かったです。
「一次創作されている方はいつもこうやってすべてを一からつくりあげているんだ。すごいな」と思いました。
③ストーリーを考える(書きたいテーマも見えてきた)
①で考えた事を付箋に書きだしました。
私はいつも手書きでノートに思いつくままに色々書いていきます。
スマホのアプリを使った事もあったのですが、ノートに落書きみたいに書き散らしていく方が自分には合ってました。
・自転車通学
・舌打ちをするくせがある
・目がいい
・寝不足気味
・モテるが無自覚
などなど。
それを【キャラAに関係あるもの】【キャラBに関係あるもの】【街の設定】など細かく分けていきました。
分けた付箋を読み返していくと、「このメモとこのメモって繋がるじゃん! そっか、キャラAはこんな考え方をするからこんな行動を取るんだ!」とメモからメモへと繋がりを見つける事が出来ました。
「てことは〇〇〇な時はこういう風に考えそう!」など、新しい考えも浮かびました。
やった!ラッキー!これはこれからもやろう!
「キャラAは〇〇〇なところがかっこいいから、それが伝わるエピソードがあるといいな。こんなのどうかな」とパズルを組み合わせるように頭の中で話を考えていきました。
自分の考えが足りないところ(解析度が低いところ)は付箋の枚数が明らかに足りていません。
「キャラBについてはもう少し掘り下げないと」
「学校の外観謎すぎ」
などに気づけたのでやって良かったです。
制服を着て自転車に乗って坂道を下るキャラを見たいが為に学パロを書きはじめたのですが、メモから学パロで自分の書きたいテーマも見えてきました。
あとは書きたいテーマを膨らませられるエピソードを考えて書いていきました。
◇装丁について
文庫本への憧れ
「文庫ってかわいいなー」と前回のイベントで購入した本を手に取りながら思っていました。
「次に本を出すなら文庫本にしたいなー。出せるかわからんけど」と思っていたはずだったのに、気づけば「学パロ本出してぇんだ!!!!」になっていたので即文庫本(A6)に決めました。
ここで不安要素がうまれました。
文庫本って分厚くないとダメなんじゃ?
(いわゆる鈍器本)
ネットにはたくさんの情報やいろんな人の意見があります。文庫本200ページやら上下巻やら……
そんなに書けっかよ!
けどやってみたかったのでとりあえずは100ページの文庫本目指して書き進める事にしました。
今回の原稿はパロ物だった事もあり、最初の方で説明をしなければいけない事がたくさんありました。
説明くさくならないようにエピソードを盛り込みながら、「こういう世界観です」とわかりやすく書く事はすごく難しかったです。
せっかく読もうと思ってくださった方にストレスをかけたくないので、なるべくわかりやすく読みやすく書きたいです。
(読みやすい物を書く、最後まで読んでもらえる話を書く事が私の目標です)
色々と大変でしたが今回の原稿は大好きな学パロだった事もあり、最後まで楽しく進める事が出来ました。
100ページを達成出来たのでご褒美に高めのシートマスクを買いました。
ここで私は欲が出ました。
せっかく文庫だし、目標も達成出来たし、カバーつけたいな。どうせならカバー下は市販の文庫っぽくしたいな…。
やりたかった事全部やりました。憧れだった透ける遊び紙も入れてみました。
文庫本にはしおりがついてくると嬉しい気がするのでノベルティにしおりも作りました。
脱稿してからは本が届くのが楽しみで仕方ありませんでした。
ダンボールから取り出した自分の新刊を見て「思ってたよりめちゃくちゃ本だ!」と思いました。
カバーまでついて立派になって。
まるで孫の成人式の写真を見る気分です。
涙ぐみながら背表紙を見た私は愕然としました。
背表紙への文字入れをすっかり忘れていたのです。
ツルッとした謎の本の出来上がりでした。
まあ、本棚に置いても同人誌ってわかんないし……いいか、これで。
よくはないんですけど。
やっちまったものはしょうがねえのでこのまま頒布する事になりました。
かっこわるいぞ、私の本……。
◇通販と梱包について
初 ピクスペ匿名配送
ピクスクで開かれたwebオンリーだったので通販サイトはピクスペにしました。
(スクかスペか紛らわしいな)
前回はヤマト匿名で本を送りました。
PUDOを利用したのでロッカーみたいな箱に本を突っ込んで終了。
はやければ翌々日には届くので私の本ちゃんと届いた?という不安はあまりなかったです。
今回はピクスペ匿名配送にしました。
ヤマト匿名配送と比べると本が手元に届くのでまでかなり時間がかかるようでした。
(と言っても私から発送して一週間以内にはみなさんの元に届いたようです)
まずピクスペ事務局宛に荷物を送る
そこからピクスペが個別に荷物を分けてくれる
ピクスペ事務局から発送
なのでどうしても時間がかかります。
自分が購入した側だと「いつ届くかなー」とワクワク待てるのですが、頒布する側になるとめちゃくちゃ不安になりました。
「私の本今どこにあるの?」「ちゃんと仕分けしてもらえたのか」「梱包がダメすぎてご迷惑おかけしてるのでは?」
ありもしない悪い妄想がとまりませんでした。
※自分からピクスペ事務局に発送した荷物は追跡番号があるので事務局に届いたかまではわかります。
そこからはピクスペ事務局から「再発送の準備はじめたよ」「発送したよ」のお知らせが来るまでなんもお知らせないので(めちゃくちゃ荷物多いと思うので当たり前ですが)不安がすごい。
今回初めて利用してどれぐらいの期間でお知らせが来るのか把握出来たので良かったです。
梱包について
ピクスペ匿名配送は本をOPP袋に入れて注文コード書いたシール貼って、それをダンボールにまとめて入れてピクスペ事務局宛てに送るだけなのでめちゃくちゃ楽でした。
かわいいマステ貼ってかわいくしようと思っていたのですが梱包作業中にマステ使い切ってしまいました。予備で買ったやつも使い切っちゃった…。泣く泣く普通のテープ貼りました。
マステは多めに買おう!
◇最後に
学パロが好きです。
商業の表紙で言うと タイトル手書き文字で制服の二人 みたいなやつが好きです。
「いつもツイートしていたあの妄言がこうして一冊の本になったんだ」
と思うと胸があつくなります。ただひたすら嬉しいです。形になったんだな。背表紙になんも文字ないけど。
親の顔より見た原稿でしたが(このご時世でまじで親の顔しばらく見てないので)本文に誤字を見つけました。目次の数字も奥付のタイトルも間違ってました。
ごめんなさいごめんなさい。本当にすみません。
自転車に乗って立ち漕ぎをしながら誤字のない同人誌づくりを目指す旅に出ます。