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電車編〜続〜 死なない話

帰りの電車も無事に乗って帰れそうです

死にたい時に書く話 電車編
あらすじ
チラリと見た恋人の携帯画面で不安がよぎり
眠れないエネルギーを抱えて、浮気しているのか追求しに電車に揺られ恋人宅へ「来ちゃった❤️」した私
生きるか死ぬか、決戦の火蓋が切って落とされる

結論を先に書きますが
浮気はしていなかったです

いざ、裏切り者(仮)の愛する人を目の前にすると、何故だか今にも張り裂けそうな心臓が、急速に修復していくのを感じました
何も解決していないのに

寝ているすきにベッドに潜り込み
不安で眠れずに来てしまったことを伝えると
とても優しく接してくれました
そのおかげで普通に睡眠が取れました
自分のチョロさに呆れつつ
「ああ、私は本当にこの人が好きなんだなぁ」
と実感

恋人が目を覚まし、スマホを見ていたので
あくまでポップに、明るく
「共通のお友達から聞いたんだけど〜」
なんて遠回しに探りを

いれるのは恋人も私も苦手なので
「こいつ誰?この会話何?」
と、妖刀村正もビックリ単刀直入戦法でした
「そのためにわざわざきたの?」
と怪訝な顔をしつつ詳しく説明してくれたので
私の不安もすぐにフェードアウトしました

が、恋人の怒りが代わりばんこにフェードイン

「こうやって報告受けるたびこうなるの?
めんどくさい、全部消せばいいんでしょ?
友達と話すことも好きなこともできない
ただでさえ仕事で疲れているのに」
嘆きに近い言葉を吐き捨て
ベッドで焦る私を横目に、足を踏み鳴らして一服しに行きました

タイミング、悪かったかしら
もう安心したから、消さなくていいとは慌てて言ったけれど…
と反省はしつつ、話したことに後悔はしてません
こういう時はいつも1人になりたい時なので、一晩程放置すると落ち着くことがあります
話しかけると逆効果、基本無視されますし、しつこくすると悪化します
落ち着かなかったらその時です

私はまだ別れの危機から脱したわけではありません
でも、嬉しかったのです
「めんどくさ、もう別れる、出ていけ」
と一蹴されなかったことが
恋人の責務として、説明責任を果たしてくれたことが

もしも、このまま
「やっぱり束縛に耐えられないから別れる」
と言われたとしても
一度説明をしてくれたので、やはり納得できるのです
浮気ではなく、私を否定して別れるのであれば
理不尽だと嘆くこともないのです

ありがとう 恋人
恋人がたった今、「話しかけるな」の合図のイヤホンをして、ジャージで出かけていきました
たぶんコンビニです
いってらっしゃい

私はもう一眠りしようかと思います
この恋人とのことは、また今度
おやすみなさい

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