純度100%で生きたい

子どもとともに過ごす時間が好きだ。

小学校教員だったわたしは、子どもと関わるときが一番、自分らしくいられているという感覚を味わえていた。

もちろん楽しいことばかりではなく、悩むことも多かったが、それでも、振り返ってみると、すべての時間がかけがえのない時間だったと思える。

子どもは真っ直ぐにぶつかってくる。
直接、言葉で表せる子もいるし、行動で表す子もいる。どちらも苦手で、影に隠れがちな子もいるが表情で訴えかけてくる。

だから、こちらも真っ直ぐにぶつかっていくしかない。
自分の気持ちに正直にならないと伝わらない。少しでも「いいように伝えよう」とか、かしこまってしまうと、空回りをする。

誰かの言葉じゃなくて、自分の言葉で。
そして、自分の気持ちを乗せて伝える。

そんなことなかなかできなくて苦労もしたが、伝わったとき、子どもの目が輝き出すのが見れて、本当にうれしくなる。


子どもは「今」に全力だ。
今やりたいこと、興味のあることに夢中になる。

その姿に触れると、自分を思い出せるような気がする。と同時に、今までの自分が何か飾っていたり、偽ったりしていたりすることに気づかされる。

純度100%で生きる。

自分のありのままで。

自分もかつて子どもだったはずなのに、いつしか忘れ去ってしまった大事な感覚。

思い出せたらな。

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