割り切れない性格

世の中には「割り切れない性格の人」と「割り切れる性格の人」がいる。いることにする。

「割り切れない性格の人」は、たとえば自分の納得したものしか世の中に公開できなかったり、プロセス込みで全てに納得できないと行動にうつせなかったり、やりがいと給与と人間関係…とすべてを満たす仕事に出会うまでずっとモヤモヤしたりする。旅人である。

「割り切れる性格の人」は、自分的には及第点を突破できて相手がオッケーを出せばそれでいいやと思えたり、前向きな要素がいくつかあれば行動できたり、現実的な問題と折り合いをつけながら仕事を選んだりする。

どちらがいいわけでも悪いわけでもない。

でも前者の方が現実世界の中で生きづらさにぶち当たることは多いと思うし、

後者の方が現実世界の中で生きやすいと思われる。

わたしは前者寄りだと思っていて、いつまでも自己理解や理想の探求をやめられない。

でもそれをマイナスにはとらえていなくて、自分の中にある物語や日々の個人的な気づき、一応前進しているプロセスを丸ごと楽しんでいるつもりだ。自己理解や理想の探求それ自体が楽しくて、やっている。

考えることやモヤモヤするプロセスのことを「悩む」と呼んでしまうとマイナスのオーラが出てくるけど、

ライフワークであり趣味ととらえ、人生全体として見るとつねに前進しているし、その景色を眺めながら生きていると思えば楽しめる。

観光地を目的にすると旅行の道のりは疲れる過程にしかならないけれど、

道中の景色にいちいち注目するとすべてが楽しく思えてくる。

景色を楽しみながら、個人的な気付きや発見を楽しみながら、生きていきたい。

毎日投稿252日目。