古民家に電気と水道が通ったし、食べ物も発見した
旦那購入の古民家に行ってきました。
地域のことをよく知ってる住民の方に会えたり、古民家のそばに狩猟の罠を設置してる猟師さんに会えたり、友達が来てくれたりして、「人のいない怖い集落」というイメージが消えたのがよかった。
野生の食べ物も発見。
地域のことをよく知ってる人の案内のおかげで、果樹や山菜のありかを知れた。食べ物が好きだから嬉しい。特にタラの芽は買うと小さいパックでも1000円くらいするから、嬉しい。
沢までの降りるルートも知れて、漁業権さえ買えば鮎釣りができることも分かった。ただし滑落死する人もいるエリアなので気をつけたいし、水の神様を敬いながら過ごさないと。
お墓の近くに物見櫓(やぐら)的なものがあるのも知れた。火事が起きた時に、鐘をゴーンと鳴らして近隣に知らせるらしい。
物見櫓なんて日本史の教科書の最初の方に登場するイメージだからびっくりだ。たしかに町内放送のようなものは無いし、鐘が一番いい……のか?
物見櫓を見てたら、長靴にヒルがついてて焦った。ヒルは、じめっとした山の中に出るナメクジみたいなあれ。いつの間にか噛まれて、血でグショグショになる嫌すぎるやつ。
ヒル対策としては、ナメクジ対策のスプレーを長靴にふきかけること、長靴の上からさらにカバーをすること、気づきやすいように白い長靴をはくこと、などがあるらしい。生きた知恵って感じでためになる。
土間にあった樽を開けてみた。味噌だろう、と思って。
梅干しだった。前の住民が住んでた時期を考えると、少なくとも7年以上前のものだ。旦那と友達は食べたし、いけるっぽい。塩分のすごさを思い知る。
今日の進展は、電気と水が生きてるのを確認できたこと。持ち主さんは「電気は契約してるから名義を変えるだけでいいし、水は井戸から塩ビを繋げているから出るはず」と言っていたが、本当かな?と少し疑いの目を持っていた。疑って申し訳ない。
ブレーカーを見る限りは漏電もないようで、普通に電気がついた。古民家に灯りがともると、急に住めそうな雰囲気が出てくる。
現代に飼いならされている。
大元となる井戸から家の前の井戸ポンプまでは100m近くあるし、塩ビは地下を通っているので、半分以上諦めていたのだけど。普通に水が出た。住んでいた方がきちんと管理していたからだろう。ありがとう。
築年数が分かる「棟札」は見つからず。
古民家をあとにして街に帰ってくると安心する。死ぬ危険や火災の危険、動物の危険、ヒルに噛まれる危険……あらゆる危険が無いから。
大自然エリアに行くと、「生きてるだけで死にそう」という気持ちになり、文字通り生と死は隣り合わせだと思わされる。
死ぬ危険性のない「生」をやってると、安心感はあるけど、何かがぼやけてくる。いや、安全に越したことはないし、死にたくないけど。本来は「生きてるだけで死ぬ可能性がある」んだもんな。
過剰にケガや病気を恐れてしまうけど、生きてるんだから、死ぬ可能性があるよなぁ普通に。本当に、ずいぶんと死なない暮らしをしているなぁ、普段は。
田舎で育った子供は都会に行きたがるし、都会で育った子供は田舎に憧れると聞くけども、なんとなく分かる気がする。
田舎暮らしをガチでやりすぎたら、あとから便利なところに住みたくなるかもしれないな。コンビニもスーパーも徒歩圏内で、病院もあって、タクシーも救急車もあって、Uber Eatsも来て、もちろん駅もあって……ってとんでもなく快適だからなぁ。生きる上でなかなか死なないからな。
振り切った極端な暮らしに触れて、自分に合うバランスを見つけていこう。あさってはお台場に行くぞ。お台場って!急に大都会だね!でも家から1時間半で着くという!千葉県って不思議なところだ。
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