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【朝礼 8/27】パリオリンピックを未来に繋げたい

本日は、パリオリンピック、お盆などもあり1月ぶりの朝会となりました。迷いましたが、オリンピックをどう捉え、未来に繋げていくべきかという内容でお話しさせていただきました。

結果は、3連敗、目標とするベスト8は果たせませんでした。惜敗のフランス戦で勝利していたら、審判の笛がとか、想うことは人それぞれあるかもしれませんが、現地で感じたことをお伝えしています。

勝ちたかったし、勝つためにフランスに行きましたが、選手たちは素晴らしいプレーを魅せてくれたので、決してネガティブにならず、現実を受け止めて今後に繋げることが大切です。まだオリンピックでベスト8にたどり着くタイミングではなかっただけのことかもしれません。つまり、足りない部分があったのでしょう、と。

この数年、上海ワールドカップ、東京オリンピック、沖縄ワールドカップ、そして、パリオリンピックと確実に成長の歩みは遂げていますが、目指すべき目標もどんどん高くなっている現実があります。しかし、間違いなくレベルアップしており、世界に手が届くイメージもできるようになりました。

未来から現在地を見たら成長プロセスの単なる一点にしか過ぎないと思えても、現在地から未来に向けて歩んでいる私たちにとっては、未来は見えていないので不安はあるかもしれません。しかし、どんな未来を目指して、危機感を持って手を打っていくかが大切ですね。

今回の件が、ネガティブでないと思う一つの理由として、まだまだ成長プロセスで世界のベスト8になる力ではない中で勢いで辿り着くと、本質的な課題をクリアするという大切なステップに向かわない可能性があるからです。

日本バスケ界全体として、今一度現状を冷静に見つめて、未来に向けて動き出す良いタイミングなのではないかと思っています。やる時にやっておかないと、瞬く間に落ちるし、落ち幅も大きい。落ちるのは一瞬、上がるのは本当に大変だから。

今回の結果をしっかり受け止めて、正しく向き合う機会になるならば、必ず良い未来、つまり、次のステージに繋がっていくと思う、と伝えました。

千葉ジェッツの社長時代、全く勝てず、20連敗も記録して、どうにかこうにか強豪クラブと接戦できるようになり、勝つことが出来て、安定的に勝てる状況から初優勝という幾度もステップアップによるステージ転換の経験をしてきました。そのステージごとに課題があり、真正面から向き合わないとクリアは出来ません。また、だんだん難易度も高くなっていく感じも体験しています。

加えて、優勝を目指すレベルになると力だけではなく、運まで必要となります。競技面、ビジネス面のレベルアップはもちろんですが、選手、スタッフの熱量、組織の一体感、周囲の盛り上がり、エネルギー含めバシッとハマる感じがあるんですよね、そのようなタイミングで運も味方し、クラブの総合力を手にすることで優勝のチャンスがあるんだろうなと思っています。

日本代表のオリンピックでベスト8となると、バスケ界の総合力、運みたいなものも必要な要素かなと思います。そこまで今回は辿り着いていなかっただけ、と解釈しています。JBAとBリーグとかではなく、バスケ界全体として競技面、ビジネス面をもっともっと成長させて、全国的な熱量、一体感を創り出すことで、力だけでなく、運さえも味方につけて奇跡を起こしていきたい。

このプロセスは、この業界に関わっている全ての仲間たちが当事者です。役割は異なりますが、みんなで頑張って良き未来を作っていきましょう、と結んでいます。

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