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撤退戦略

撤退戦略について考えてみました。私は、B.LEAGUEの役員やマネージャー、スタッフと週に8人くらいと1 on 1のミーティングをしています。かなり自由に話している場ですが、たまたま「島田さんの撤退戦略についての考えを教えて欲しい」聞かれました汗。面白い質問だったので回答した内容をシェアしてみたいと思います。

まず、撤退の前に大切なことは、どのレベルの勝負、チャレンジをするかにかかっているかなということです。事業である以上、雇用している以上、闇雲に突撃して散る、なんてことは出来ません。月並みですが、いかに成功確率を上げるかということを考えに考え抜き、実行することが大切になります。また、企業の規模感にもよりますが、経営的余力の中でいくらまでの投資なら事業継続に支障をきたさないのかを明確にして、その範囲内で撤退タイミング・指標を決めるべきだと思います。また、定性的な要素、例えば、市場環境が著しく変わった場合などもあります。

事業なんてものは、いかに考え抜いてもうまくいく保証などないどころか、うまくいかないことの方が多いものです。だからこそ、悲観的に計画し、撤退戦略も明確にして、楽観的に実行に移すことが大切だと思います。あんなに投資したのにとか、相当なエネルギーを注いできたのにとか、私情が入ると撤退タイミングが遅れて更に大きな傷を追うことがあります。株式投資なら損切りですね。だから、私情ではなく、ルールで判断するべきだと思っています。

確率論、不確実性からいっても決してギャンブルのような起死回生策をとってはならないと考えています。追い込まれた時、貧すれば貪した時などは、決して正しい判断は出来ません。ということで、撤退についての考えをと質問を受けた答えは、「考えに考え抜いて、身の丈に合った投資を行い、決めたレベルの損失に達したら撤退する、ズルズルやらない。」全体感としては、このように伝えました。チャレンジは必要です。負ける戦を経験することも大切です。しかし、深く傷を負う戦はトップの決断としては、避ける、これに尽きるかなと思っています。

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