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男子日本代表強化に向けて

B.LEAGUEの将来構想をすすめていますが、事業的観点のみならず競技的観点も重要視しています。競技成績による昇降格制度を廃止して事業性を高めることと、競技力向上はセットで検討されるべきことだと考えています。打ち手についての議論は、B.LEAGUE単独ですすめることではなく、日本男子代表をどう強くしていくのかという方向性と一致しているべきです。また、日本バスケ界として、取り組まなくてはならない最重要課題のひとつです。

JBAも東野技術委員長をはじめ現在のトム・ホーバスHC、チームスタッフ、強化スタッフのメンバーが力を合わせて真剣に取り組んでいます。B.LEAGUEも当然JBAの活動に協力しながらすすめてきています。しかし、どうしても普及、育成、強化、トップ選手の強化、海外組、代表において大半の選手を抱えるB.LEAGUEと同じ方向を向いているとはいえ、範囲、役割がふわっとしていることも事実です。

個別に正しいことでも全体感としてどうなのか、もっと正しいアクションをスピード感をもって実行できるのではないかなど、突き詰めるといろいろあるのだと思います。

それぞれの立場や仕事のやり方があるので、相当リーダーシップを発揮しないと大小問わず課題を解決することは困難だと思います。何よりもスピード感が無くなります。そんな中、短期的、中長期的な課題に対して速やかに対応していく、決めていける組織を作ろうという動きが広がりました。

JBAがバスケ界の上位団体として、代表強化を取り仕切るという前提がありつつも、B.LEAGUEのクラブ、選手との協調・協力なくして歩調を合わせることは困難です。この状況を打破するために「男子日本代表強化検討委員会」という組織を立ち上げ、本日のJBA理事会で承認されました。これは、JBAとB.LEAGUEの横断的な組織になります。

三屋会長の指名もあり、JBAの副会長であり、B.LEAGUEのチェアマンであるわたくしが、この組織の委員長を拝命することとなりました。技術的・戦術的なことは東野技術委員長や別途委員会があります。この組織の役割は、強化におけるあるべき論を議論して、速やかに決めていくことを目的にしています。チーム、選手の強化、コンディショニングなどには一定の費用もかかりますのでこのあたりに対する配慮も担うことになると思います。

この委員会の目的は、短期的には2023年9月に開催されるFIBAワールドカップ開幕まで1年を切り、直近の強化策としてできる限りのことをB.LEAGUEとの連携を模索する。そして、具体策を速やかに打ち出し、実行すること。中長期的には、男子日本代表強化及び育成方針の実現に向けて、JBAとB.LEAGUEが担うべき役割の共通理解を図り、具体策の検討を行う。そして、B.LEAGUEの将来構想に向けて男子日本代表強化に資する協議を行い、制度設計の検討を行う、といううものです。

委員会のメンバーは、ここでは控えますが、JBA/B.LEAGUEの競技スタッフメンバーや、クラブの実行委員、GM、HCも加わります。日本の男子代表を強化するためにどうすべきかを議論し、決めて、実行していけるという意味では画期的な委員会だと思います。この組織を軸に各所とコミュニケーションを図りながら前に動かしていきたいと思います。

日本男子代表にしてもB.LEAGUEにしても、クラブ、選手にしてもコンテンツビジネスだと思います。多くの皆様に支持、応援してもらってなんぼの世界です。注目を集められる、つまり結果を残せる男子日本代表になるように仲間たちと尽力していきます。


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