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円安のインパクト

1ドル140円を突破しました。Bリーグは、外国籍選手やスタッフの契約はほとんどがドル建てとなっています。ある意味この部分においては輸入産業なので円安が進むと為替差損が発生し、費用増となります。誰のせいでもなく、クラブ経営にとって大きな負担となっています。

昨シーズンは、110円相当でしたのでこの30円の円安は、同一契約においても1人あたりおよそ1千万円から3千万円の費用増になるのではないかと予想しています。高額報酬の帰化選手やトップレベルの選手は更に大きなインパクトがあると思います。ドル建てでの契約でも非居住者、居住者で税率が異なるものの税金が円建ての報酬に対して加算されるので最終的な費用が更に大きくなります。

外国籍選手を3名、帰化選手、コーチなどを抱えるクラブになるとおそらく現在の円安だけで1.5億円レベルの為替差損が今シーズンに発生するのではないかと予想しています。クラブの事業規模によりますが、総費用の10%以上に相当に達するクラブもあるのではないかと思います。如何ともし難いですが、この数値のイメージは昨シーズンの報酬のままでを前提にしています。昨今は、レベルの高い外国籍選手も増えているのと国内で結果を出した選手は安定したパフォーマンスを発揮できる、つまり見込める選手ということで高騰する傾向にあります。報酬の高騰著しい中での為替差損なので経営に与えるインパクトは更に大きいのが実態です。

コロナ禍においてチケット収入がまだまだ厳しい中で、非常に難しい経営状況が続いています。これ以上の円安が進行しないことを願いつつ、クラブの収入が増えるようリーグとしても尽力していきたいと思います。

また、経営規律を保つための抜本的な対策も検討していかねばならないかもしれません。厳しい状況の中でもクラブは、ファン・パートナーをはじめ応援してくださる皆さまに勝利をお届けするために全力を尽くしております。今シーズンも各クラブの応援を何卒よろしくお願いします。

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