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「日本を正しく知ろう」~高嶋哲夫先生講演会~

 2月15日、ホテルヒルトン大阪であった高嶋哲夫先生の講演会を聴きにいきました。経済小説のベストセラー作家であり、原子力研究所勤務やカリフォルニア大学留学などの経歴をもつ一方、大阪女性文芸賞贈呈式に来賓として長年来てくださったりとの交流で、今回先生から案内をいただきました。関西プレスクラブ主催の定例会議での講演でした。


2024年1月27日付けの日本経済新聞に一面、全面カラーの広告が出たときは、びっくりしました。が、その足跡は、日本の経済の未来をも予測していたかのような小説の連発でもありました。

1、数数の予言の小説

「首都感染」(2010年、講談社)では、新型コロナウイルスの流行を予言していたかのような設定、展開が話題になりましたが、それ以外でも、将棋の藤井総太氏の出現を預言していたかのような「神童」(2018年、幻冬舎)、沖縄の普天間問題「ブルードラゴン」(2017年、集英社)、電気自動車問題「EV」(2021年、角川春樹事務所)、東京の一極集中をうれいた「首都崩壊」(2014年幻冬舎)など、日本の未来の問題を鋭く描いています。未来への提言へと繋がる書籍の数数です。


2.日本を正しく知ろう・日本の問題点

 講演では、先ず、ちょうど日本のGDPがドイツに抜かれ4位になったことにふれ、その要因は教育にあると。平均を求める日本の教育では、起業家は生まれにくく、欧米のような創業者の輩出は難しいだろうとの見解をグラフや写真を多用して紹介してくれました。戦後から続く、発展途上国向きの教育なので、そろそろ変えていく必要があるとの見解でした。

 そして、日本と世界の未来に向けての問題では、大きく分けて、東京一極集中、地球温暖化についての見解でした。

3、東京一極集中の解消

「首都崩壊」「首都岡山」の著書があるように、東京直下型の地震が発生すると、日本は壊滅てきな被害をうけます。地方との格差問題、少子高齢化問題などのもとには、東京の一極集中による弊害があります。それを解決するには、「道州制」の導入をと唱えられます

明治につくられた47都道府県制度では、地方格差は埋まらない。地域で支え合うことの大切さ。地方交付金の在り方も県単位より、8っほどの地方単位で、よりよい監視のもと、有効活用をと。このお話は、ふにおちました。

私自身、父親の在宅介護のおり、チーム医療の素晴らしさを体験しました。大きな事業所の場合、介護もチームでします。ヘルパーさんも日替わりになることが多いです。そんなときは、状態把握のため、日誌を書いて申し送りしていました。それを患者や家族にも読ませてくれました。良い意味で、ヘルパー同士も監視し合う結果になっていました。小さな事業所になると、同じ方がこられます。言葉は悪いですが、そうなると当たりハズレが生じてしまうのです。だから、過疎の県を救うのも、一県への地方交付金で知事にゆだねるより、道州制という広い枠組みでされた方がいいんじゃないかしら、と思ってしまいました。

地球温暖化については、原子力の有効活用、砂漠での実施など、少し高度な知識が必要で、私では上手く咀嚼できておらず、けれど凄いなあと聞きました。

 2時間あまり、多くの画像や資料を基に秩序だって、話されました。お弁当は美味しく、帰りに、つる家さんで抹茶のおしるこを食べて帰りました。外は、春を思わせる温かな日でした。経済界の人ばかりでどうしょうか、と心細かったのですが、会場で松尾顧問にもあえてよかったです。講演の内容も共感できること多く、学べてよかったです。

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