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わたしの本棚35夜~「ぼくはイエローでホワイトでちょっとブルー」

34夜の「かがみの孤城」が全くのフィクションでSF的な要素もあるなかで、中学生のいじめを扱ったものでありましたが、この作品は、ノンフィクションでイギリスの格差社会の中での学校生活、いじめなどを扱ったものでした。こちらは主人公である母子がまっすぐで、できすぎ感がありましたが、時に涙しながら、イギリスの格差社会、教育間格差など、知らなかった世界でもあり、興味深く読みました。

☆「ぼくはイエローでホワイトでちょっとブルー」プレデイみかこ著(新潮社)1485円(税込み)

 イギリスの底辺校に通うことになった息子。少しでもよい学校へとカトリックを受け入れて準備していた母の思惑を超えて、息子は元気に通い、成長していきます。差別、格差、分断といった世界の縮図のような彼の学校生活。イギリスに根差す、格差。それを超えるボランテイアや寄付という仕組みの在り方。パンクで熱い母ちゃんと、悩みながらもいろんな友達を受け入れクールに母を諭す11歳の息子。息子の言動に涙しましたが、ママ友さんたちの間では、息子ができすぎ、と厳しい意見も。

#ぼくはイエローでホワイトでちょっとブルー #プレデイみかこ #新潮社 #推薦図書 #読書感想文


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