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「鐘」35号~小さな文学賞から

 今年で休止する大阪女性文芸賞作品掲載の最終号です。
第40回大阪女性文芸賞は最後にふさわしい2作品が受賞しました。

☆「鐘」35号 大阪女性文芸協会・編集発行  820円(税込み)

受賞作「ァ・マザー」 寺澤あめ      (東京都小平市)

受賞作「影み。」   堀越雪瑚      (群馬県前橋市)

応募総数215編
選考委員 中沢けい 町田康 

主催 大阪女性文芸協会

協賛 アサヒビール(株) 岩谷産業(株) 大和ハウス工業(株)
 丸一鋼管(株) (株)ミライト・テクノロジースラボレムス(株)

後援 朝日新聞大阪本社 産経新聞大阪本社 毎日新聞大阪本社 讀賣新聞大阪本社 (五十音順)

顧問 黒井千次 松尾徹

 今年の受賞作は、発達障碍の子と母親をテーマに、母親の強い思いが胸いっぱいに広がる作品と、主人公が不快から不安、不安から恐怖へと追い詰められ、今を生きる女性の生き苦しさを描いた作品でした。どちらの作品も、高レベルの作品であり、今後の活躍が期待されます。

 今号では、休止によせて、として尾川代表が「大阪女性文芸賞の40年」を書いています。初代の刀禰代表から今の尾川代表まで、パワフルで素晴らしい代表が牽引し、素人集団の手づくりの小さな文学賞が40年も続いた経緯がわかりやすく、ユーモア交えて書かれています。

 河野多恵子先生から現在の中沢けい先生、町田康先生まで、温かい選考委員の先生方。また、経済面では、故村井勉氏と松尾徹氏という人格者によって大きく支えられました。わたしは第28回から、12年間お手伝いしましたが、かけがえのない日々を与えていただきました。今年で休止は少し淋しくなりますが、受賞者や関係者の皆様の、さらなる活躍を願っています。

#鐘 #読書感想文 #大阪女性文芸賞 #わたしの本棚

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