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【朗読】さびしい帰り道

ハナウタナベ×Tome艦長
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Tome館長の「【詩】さびしい帰り道」を朗読させていただきました。

趣味でなんとなく湧いて出たセリフを挟み込みました。
私の記憶の音声コラージュです。
この詩の世界での寂しさはなんだか私には懐かしくて、ずっと会いたかったような気がして、「やあ君か。」と、嬉しい気持ちになりました。
絶対に誰も立ち入らせない、この世界にひとりしかいない私だけの世界。昔抱えていた寂しさは、こんな感じだったのかもしれない。
自己否定をしなければ、寂しさも優しくて私は好きです。
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陽は深く沈んでしまった。
紺色の空に影絵の山並みが浮かぶ。

その切れ目を貫いて道が延びている。

風に撫でられ、揺れる稲穂の黒い波。
灯台の灯りか、点滅する弓張り月。

前方に小さな人影が見える。
煙のような灰色のシルエット。

地面を這う影法師が手招きする。

さびしいさびしい帰り道。
足音を忍ばせたのはなぜだろう。

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Tome館長のお題もとのページはこちら。
【詩】さびしい帰り道
https://note.com/tomekantyou1/n/necc8391b2f7c

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