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ペルソナ作ってみたが…

こんにちは、10INC.のPRチームです。
お盆が明けましたが、まだまだ暑い日が続いております。全国各地でイベントやキャンペーンなど世間では企業様のマーケティング活動で盛り上がっていますね!

さて本日は「●●やってみたが」シリーズ2回目をお届けします。
お客様からよく聞く「やってみたけどうまくいかない」お悩みを元に、そのリサーチ手法や分析手法がどうしたら有効的に活用できるのか?を10INC.の目線で解説していきます。


【今日のお悩み】

「ペルソナをどう活用したらいいかわからない。」

コロナ禍でマスクが必須となったことから、マスクで隠れない目元のメイクにこだわりたいというニーズが生まれという情報を知りました。そこで、カラーマスカラの新商品の開発をすることになり、顧客を理解するために、商品ユーザーのペルソナを作らなければと思い作ってみたのですが、上手く活用できません…
そもそもペルソナは作らなきゃいけないものなのでしょうか?

【作成したペルソナ】
・ 木村莉央
・ 25歳 女性 独身 東京都在住 メーカー勤務

【解説】

■改めて、「ペルソナとは・・・?」

「ペルソナ」とは、具体的な状況を想定して設定する架空の顧客像です。
具体的には、年齢、性別、居住地、職業、家族構成、ライフスタイルといったパーソナリティとその個に関するコンテキストを細かく設定します。

■ペルソナを作る目的:
「製品やサービスの訴求力を高めるため」

ペルソナは顧客像をより具体化することで、協働するメンバーが統一のイメージ・認識を持つことができるので、プロジェクトをスムーズに推進することが可能になります。
また、顧客像が明確なので、より顧客のニーズに沿った商品・サービスの開発・改善をすることが可能になります。

■ペルソナとターゲットの違い

ペルソナとターゲットの違いは、ペルソナは具体的な人物像(個)であるのに対し、ターゲットはリアルなユーザー層(区分)であるという点です。
ペルソナはターゲットの中に含まれている人物像のことを言います。

■お悩み解決ポイント

今回のケースでは、作成したペルソナが属性項目をまとめただけのものになってしまっていることで、リアリティがなく想像しづらいため、活用しづらかったのではないかと思います。また、ペルソナは必ずしも作成しなければならないものではありませんし、逆に、複数作ったほうが有用な場合もあります。

ペルソナを作成するときは、社内で活用しやすい「解像度(粒度)」で作成することがポイントです。“生き生き”とした、ペルソナを作ることが商品開発の精度を高めます。そのためには、コンテキストの理解を深めるために、ターゲット理解が浅い場合はDeep diveする定性調査を検討することをお薦めします。

そして生きたペルソナを作るには「シナリオを作る」こともアプローチのひとつです。

【ペルソナ作成例】
・ 木村莉央
・ 25歳 女性 独身で一人暮らし 
・ 東京都大田区在住 美大卒 飲料メーカーで広報の仕事をしている。
・ 趣味:ヨガと美術館巡り。
・ メイキャップ関与:関心は高く、@コスメやインスタグラムで
  情報を収集。ファッションビルのコスメ売り場はよく出入りしている。
・ 好きな有名人:石原さとみ
・ ファッション思考:
  プライベートでは、ベーシック/ノームコア系、
  仕事では、コンサバ/トラッド系

【シナリオ】
休日、美大時代のお友達と美術館へ。アート見る日はアイメイクもこだわりたい。普段はアイシャドウの色にこだわり、マスカラは黒しかつけないけど、今日は最近流行りのカラーマスカラにチャレンジ。好みのノームコアファッションにポイントメイクで柔らかさとトレンドを取り入れたい。
色は初めてでも使いやすいと店員さんに薦められた、「レッド」。ちょっと奇抜かも?と思いきや、さりげなく目元を華やかにしてくれて、お友達にもメイクを褒められ、うれしい♪

参考文献 マーケティグインタビュー100の法則  石井栄造

■10INC.MEMO

コンサルタント大堀から 一言

ペルソナを策定するうえで重要となるのは、「顧客は製品・サービスを通じて、顧客自身のどんな理想像・ゴールに近づきたいのか」を理解することにあります。ですので「企業側の理想を押し付けたようなペルソナを作っていないか?」という視点を常に持つことが大切です。またペルソナは「生き物」です。一回作って終わりではなく定期的な見直し・アップデートを心掛けるようにしましょう。

10INC.は、定性リサーチャー/モデレーターが多数在籍し、MROCのプラットフォームも保有しており、定性調査に自信があります!事業会社出身、あるいはグローバル経験の多いコンサルタントも多く、マルチカントリーで幅広く課題解決をしてきております。マーケティングリサーチの企画~実施だけでなく、マーケティング戦略立案、施策提案まで対応可能です。

貴社の課題を丁寧にヒアリングし、課題解決に向けて、ご提案させていただきます。ちょっとしたお悩みでも構いません、お気軽にご相談ください。


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