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PMS/PMDDを乗り越えてるみんな、お疲れさま。ドイツ生活のぼやき - 14

『10日間の人間生活』でも触れた通り、わたしは生理前の症状にかなり悩んでいるタイプの人間です。いわゆるPMSで、月によっては希死念慮が強く出るので、PMDDというものにも該当するのではと考えています。

気の所為といわれればそれまでですが、その月のPMSの症状は、その前の月の生活次第で重さが変わるような気がしています。10月から始まった冬学期で、週に数回とはいえ大学に通い、なかなか読み終わらない文献と向き合いながら、仕事も同時にこなすというのが少しストレスだったのか、今回は身体の痛いこと、痛いこと。

朝起きるとお腹も痛いし、夜中に痛みで目が覚めることもあるし、足の先から手の指まで浮腫んで起き上がれないし、顔もムクムクなので目も開いている気がしないし、血が巡らない感じ、経験したことがある人には分かると思いますが、もはや痛い!そして該当する臓器のある下腹だけでなく、胃や腰まで痛い。頭痛もあるし、クラクラして立っていられないこともあるし、眠気もすごいし、集中力が目に見えて下がるし。

わたしの住むドイツは冬の日照時間がかなり短く、冬季うつ病になりやすいので、10月からビタミンDのサプリメントは飲み始めていたこと、出勤が必要な夫の仕事や自分の大学のスケジュールに合わせて暮らしていたこともあり、生活リズムは整っていたため、幸い希死念慮のようなものは今回はなかったのですが、いつもは気にならないことにまでイライラしてしまい、人参を切っているだけで全てを破壊してしまいたい!と物騒なことを考え始めるのです。

この時期の家での自分の姿なんて、夫以外の誰にも見せたくない、それくらい惨めな思いをする時期です。

そしてこれが毎月来て、10日ほど付き合わなきゃいけない。月の1/3はPMSで、もう1/3は生理なので、心も身体も元気なのが残りの10日間。それで「10日間の人間生活」というわけです。毎月、毎月、「あ~あ、女になんて生まれたくなかった!」と愚痴をこぼします。

これがなければ、ゼミの準備だって、仕事だって、もっとコンスタントに成果を出せるのに!本当ならこんな文章すぐに読めるのに!イライラしたり惨めな思いをしたり泣いたりしないで済むのに!わたしはもっとできるのに!

と毎回思うのですが、月の2/3もこの状況にあるなら、それはもはやこちらがスタンダードなのではないか、という気もしてきます。だからこそ、この期間の中で特にしんどい時は、優先順位を付けて、手を抜けるところは抜いて、なるべく多めに休息を取りながら、うまく付き合っています。

ゼミや講義、仕事に関しては手を抜きたくないので、疎かになるところはたいてい家事です。栄養を考えつつ、冷食などを駆使して、なるべく作業の少ないものを作る。掃除も水回りは頑張りすぎない。元気になったらピカピカにすればいい。夫もわたしの体調を分かっているので、家にいる間は積極的に家事をこなしてくれます。

あらゆる手を尽くしてもこの重さなので、これはもうわたしの身体の個性だと受け入れて、なるべく穏やかに暮らせるように工夫して、どうにか上手くやっていくしかないのだと思います。

女同士でもあまり話さないテーマだからこそ、こんなに悩んでいるのはわたしだけなのかなと不安になることもありますが、比べても仕方ありません。

血さえ流れ出てしまえば、そして最初の数日の痛みを耐え抜きさえすれば、また人間に戻れるんです。

夫からは家事を頼まれているわけではなく、仕事から帰ったら僕がごはんを作るからと言ってくれるのですが、やはり自分が在宅している日は帰ってきたときに美味しいものを用意してあげたいと思います。優しい夫だからこそ、喜んで欲しいんです。それに、母が姉とわたしを育て、仕事もこなしながら、家族の食事を毎日作ってくれていたことを思うと、これくらいじゃ「しんどい」のうちに入らないことも分かっています。自分にむち打って、がんばれ!と思いつつ、休み休み作業をこなすわたし。まだまだ未熟者です。

ひとり暮らし歴は長いのに、結婚してようやく母の強さが少しずつ分かってきたように思います。ここに子どもがいたら、もっと大変なんだろうなあ。世のお母さん、本当にすごい。

もちろん頑張るお父さんたちもすごいんです。でも、望んだわけでもないのにやたらと複雑な構造をした身体に生まれて、毎月身体が大仕事をするのと向き合い淡々と処理をして、もしかしたらわたしのように毎月しんどい思いをしながら、それでも親業をこなす世界のお母さんたちは、わたしにとっては本当にすごいんです。

母じゃなくたって、仕事をしている人や、家を守っている人、とにかく痛みやしんどさを耐え抜いている人も、みんなすごい。

似たしんどさを持つ女性のみなさん、そしてわたし。
心から、お疲れさまです。

なんのまとまりもない雑記でしたが、これから少しゼミの準備をする元気が出てきました。変えようもない状況に対する愚痴を読んでくださって、ありがとうございました。

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