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場が人を育てるなら、どう場を築くか。

皆が皆、高い志をもって社会に出てくるわけではないんですよね。

きっとほとんどの人は、仕事はもちろんですが、様々な社会と自分との接点を持ちながら(自覚しているかどうかは別にして)刺激を受け、学びながら、経験に対して意味付けをしていくことで人間として成長をしていくものなのだと思います。

先日、うちの会社のメンバーが公開してくれたYoutubeチャンネルで、もう10年以上前に放映されたテレビドラマ「空飛ぶ広報室」に登場する鷺坂室長の名言が触れられていました。

この動画の中で、弊社小西が取り上げていた名言。

仕事に対する意識が最初から高いやつなんてそうはいないって。意識ってのは「場」。場が育てるの。(第7話より)

この回は、主人公のリカも、後輩の指導で悩み上司に「場ってどうやってつくるんですか」と質問する場面もあります。

(私は彼らの動画を見て、AmazonPrimeで観てこのドラマ好きやわ~と楽しんでいました。働く人たちのドラマ、お仕事系のドラマはやはり面白いですね...。)

たしかに「場」ってどうやってつくるんだろう。
そしてこの「場」っていうニュアンスの言葉は、もともと日本独自のものらしく、うまく英訳できないから「"Ba"」と表現すると聞いたことがあります。(ずっと前に聞いたことなので、認識違いだったらごめんなさい!)

場の空気。雰囲気。それは組織の文化とも言えるかもしれません。
たとえ人が新陳代謝して入れ替わったとしても、その文化は根強く引き継がれていく。

どうやった場がつくられていくのだろう。

その組織のリーダーのキャラクターや振る舞い、意思決定の仕方だろうか。
上司、先輩、同僚など、組織のひとりひとりの仕事に対する考え方とか、ミッションに対する向き合い方とか、コミュニケーションの在り方とか。きっと様々な要因が複雑に絡み合いながら紡がれていっているのだろうと思います。

もし人が育つ文化が無い組織だったとしたら、どうしたら良いのでしょうか。組織は人が目的を持って集まっている集合体。つまりは、やっぱり人の集まりなんですよね。

放っておいたら変わるものも変わらないんですよね。人は変化を嫌う生き物でもありますし。制度やルールを変えれば変わる、というものでもないんですよね。

ひとつ、漢方薬のようかもしれないけれど、明確にできることとしては、見える化することです。まずは組織内のひとりひとりのメンバーの働きぶり、目標に向けての努力を可視化することです。その中で1人でも2人でも、きらりと光る人が見えるようになったのなら、理解あるリーダー格の人がしっかりと承認をしてあげることです。ちゃんと見てあげることです。そうすると、少しずつ良い影響が組織内に広がり始める。(学術的な言い方をすれば、代理体験とかモデリングとか言う)

制度を入れたらうまくいく、なんてことはやっぱり無いと思います。だって、相手は人間なのですから、十人十色!人は複雑なものであり、しかも根本的には弱いという前提で捉えた方が良いと思います。そんな人間が集まっているんだから、組織なんて複雑極まりないものですよね。いやほんま。

でも、できることはある。

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