見出し画像

#770 店長たるもの、部下を育成しないと詰んじゃうよね、という話

プレイヤーとして優秀だった僕が店長になってずっこけた時、何がダメだったのかを振り返って考えてみた時に、全くできてなかったのが部下育成です。

いや、やってはいたんですが、そこまで重要視していなかったし、なんならもしもの時は自分が全部巻き取ろうと思っていました。自分が全力を出せばある程度はなんとかなるだろうと…

しかしそれは愚かな考えだったのです。👊

50席ほどもあるお店を自分の力だけで回すことなんてできませんし、僕が事故に遭ったりして出勤できなくなったら一巻の終わりです。1人の人間に営業のウエイトを置きすぎると、リスクが高すぎます。

もしできることならば、そんな過去のアホだった僕に『部下育成は何よりも大事なんだって!』と伝えたいです。
今回はそんな想いをお話してみようと思います。

部下育成、なぜ大事なの?

部下育成が大事な理由は山ほどあって書籍が書けそうですが、そんな長いこと書いても読んでもらえそうにないので、今回は簡潔にまとめてみようと思います。

ポイントは二つです。✌️

①現場のお客様の満足度を直接的にコントロールできるのは現場のスタッフ(アルバイトさんたち)だから

②店長が現場に入っていると、店長がやるべき仕事が出来なくなるから

です。

一つずつ説明していきましょう。


①現場のお客様の満足度を直接的にコントロールできるのは現場のスタッフ(アルバイトさんたち)だから


まずは①の①現場のお客様の満足度を直接的にコントロールできるのは現場のスタッフ(アルバイトさんたち)だから

僕は「売り上げを作っているのは現場のスタッフさんたちだ」という考えを大事にしております。

実際に現場でお客様と触れ合うのは現場の(主にアルバイトの)スタッフさんたちであって、その人たちのサービスや調理の技術によってお客様の満足度が決まります。

なので現場スタッフのスキルが高いことはすごく重要ですし、社会人的に成長してもらって、元気に生き生き働いて意欲的に動き自主性を持ってもらうことができたら最高だなと思っています。

そこまで現場のスタッフさんたちの状態が最高であったなら、変な話、店長はオペレーションに関してポンコツでも勝てます。🎉

しかし、現場のスタッフが成長できていなかったらサービスや調理の技術の質は落ちますので、お客様の満足度は下がります。そして、サービスや調理技術の質が下がるということは、会社や店長がどんなに良い戦略や戦術を考えても、その戦略や戦術が十分に活かされないということです。

例えばすごく単純な例ですが…

店長が元気に挨拶してお客様に好印象を与えよう!という戦略を考えて、ご来店時に笑顔いっぱい元気いっぱい「こんにちは!」と挨拶するという戦術を打ち立てたるとします。

ここで現場のスキルが極端に低いと、テンション低い暗ーい顔で、聞こえるか聞こえないかの際どい「こんにちは〜」が飛び出すことになるかもしれません。

お客様的には「え、この店大丈夫か?」と不安になるはず。サービスを受けてないのにすでに満足度が下がってしまっています。

このように現場のスキルが低かったり元気がないと、どれだけ上が頑張っても成果は出ません😤


そして二つ目✌️


②店長が現場に入っていると、店長がやるべき仕事が出来なくなるから


これは非常に重要なポイントです☝️

「店長が現場に入り続けるのは二流」っぽい言葉は聞いたことがあるかもしれませんが、これは本当にその通りで、うんうん頷いて首がもげてももげたりません。😤

①のポイントでも触れましたが、現場でお客様の満足度を上げることに大きく影響しているのは現場で働くスタッフ(主にアルバイト)さんたちです。

人数的にみても(お店の大きさによりますが)店長1人が触れることのできるお客様よりも、現場のスタッフさんたちが触れるお客様の人数の方が多いです。

まずは物理的に影響を与えることのできる人数が違うよねってお話です。

そして1番大事なのは店長にはそのお店の戦略戦術を考える・もしくは会社から降りてきた戦略戦術を現場に下ろす。そしてその戦略戦術を現場に浸透させる役割があるということです。(みんなを動かすってこと)

そのような役割があるにも関わらず、現場に入ってオペレーションに従事していると、本来店長が持っている役割を全うすることができません。

お店の戦略戦術を考えることができなかったり、会社から降りてきた戦略戦術を実行することができません。

これは致命的なことで⚠️ゴールは右にあるのに全力でチームが左に走る!🏃みたいな状況を作ることになります。

他には問題を解決するために頭を動かして考える時間も必要です。現場でいっぱいいっぱいになっている店長は、瑣末なものから大きなものまで、問題を解決する時間がなく、問題を放置しがちです。

そうやって問題を放置しるぎると、心理的にも物理的にも労働環境が悪くなってしまいます。

結果的に人間関係が悪くなったり、退社する人が後を絶たないなど、悪循環に陥ってしまいます。

ちゃんと店長のやるべきことができるようになると、戦略戦術が現場に浸透するだけでなく、仕組みの効率化を図ったり、スタッフ一人一人のことを知る時間が持てたり、何より自分自身の余裕につながります。

より関係性の良い、働きやすい職場を作っていけることでしょう。




部下育成大事


というわけで、部下育成はすごく大事です。

店長になるとプレイヤーの頃とはレイヤー(階層)が変わるので、求められる仕事や成果も変わります。

そのことをちゃんと理解して、自分が何をすべきなのかを明確にして、その仕事を遂行できるだけの環境と状況を作ることが大事です。

そういう環境を作ることができるように会社のフォローもあるかもしれませんが、実情はちゃんとフォローしてくれる会社は少ないです。

多くのパターンにおいては自分でなんとかしないといけないでしょう。

他にも部下育成を大事にしないといけない理由は山ほどありますが、取り急ぎ今日はポイントを二つお話しました。

参考にしていただけたら幸いです。

それでは、また!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?