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市場価値を上げるための思考法【WHY思考】

こんにちは!



先日「気がきかない」の原因という話の中で、気がきく人はWHY思考ができているというお話しをしました。

WHY思考ができていると、気がきくようになることの他にも様々なメリットが存在します。

そして前回お伝えできなかったメリットの一つとして、上司の指示の一歩先を行く事ができ、市場価値を上げる事ができるというものがあります。例を踏まえて、見ていきましょう!



WHY思考を持つ人と持たない人の違い


チームの中では新人社員の部下のA君がいました。部下のA君は勤めてから3年ほどたつので、そろそろ経費管理ができるようになってもらおうと、上司はA君に「お店の人件費と人件費率を把握しておいてね」と指示を出したとします。しかし、この時上司はこの指示の理由をA君に伝えていません。

そして、例によってA君がこの指示をどう解釈したかによって、上司の指示の一歩先を行けるかどうかが変わってきます。


①上司の一歩先を行けない考え方

「お店の人件費と人件費率を把握しておいてね」を「人件費と人件費率を書き出しておけばいい」と解釈する

この考え方だと一歩先を行く事はできません。言われた事をやっているだけで、言われた事以外はやろうとしておらず、指示を受けた事をそのままやる、いわゆる思考停止状態です。


②上司の一歩先を行ける考え方

「お店の人件費と人件費率を把握しておいてね」を「なるほど…社会人3年目の私に今この指示を出されたという事は、そろそろ人件費と人件費率を管理させたいのかも」と解釈する

このように解釈できると、上司の指示の意味と理由と背景を考える事ができています。これにより、人件費と人件費率の数字の把握はもちろんのこと、その数字の良し悪しをどのように判断するのかや、数字を良いものにするためにどうすればいいかを考えてくれるかもしれません。


このように一歩先を行ける思考の仕方だと、まず上司の指示の理由と背景、この場合だと「なぜこのタイミングでこの仕事を自分に任せたのか?」を考えます。

そうして指示の裏に隠されている意図を理解して、上司の求める事以上の成果を部下が出す事につながります。(見当違いで余計な事をしてしまう可能性もありますが)



なぜWHY思考で市場価値が上がるのか?


WHY思考をするとしないで、なぜ市場価値に差が生まれるんでしょうか?

それは以下のような流れで説明できます。


まず指示の理由と背景を考える事で、上司の意図を把握できます。

上司の意図を把握できると、何を求められているかがわかります。

何を求められているかがわかると、自分がどうなるべきかがわかります。

自分がどうなるべきかがわかるということは目的ができるということです。

目的ができればモチベーションが上がります。

モチベーションが上がれば集中力も増し、嫌々仕事を行うよりも成果が出やすくなります。

この部下の姿勢を上司は評価するので、より価値のある仕事を部下は任されるようになります。

やりがいのある仕事を任されて部下のモチベーションは上がります。


このような好循環に入っていく事になるので、パフォーマンスを発揮しやすい環境が整い、その分成果も出やすく成長する事もできます。上司の評価も高く、任される仕事も責任は伴うものの、より価値のあるものになり、経験値もより多く獲得できます。



WHY思考の注意点


だからと言ってむやみやたらに「なぜなぜ」と考えればいいというわけではありません。自分都合でWHY思考を使っても意味がなく、上記の例にある上司からの指示の理由と背景を「ついに私のこの天才的な素質に気づき、仕事を任せる気になったか!」なんて勘ぐってもまったく意味がありません。

自分の常識の範囲内でしか物事を判断できないのは非常に危険です。個人の思考はバイアスによって偏った考えをしてしまう事が多いので、そうならないように自分のバイアスを取り除いて考える習慣をつけましょう!



WHY思考には多面的なものの見方が必要


このように、WHY思考にはバイアスに囚われない、多面的なものの見方が必要になってきます。この多面的なものの見方を獲得することで、問題の表面的な原因ではなく、真因を発見できるようになります。

例えて言うとパンケーキの売れ行きが少なくなった時に「盛り付けがいまいちだったから」というのは表面的な原因でしかありません。この場合は前提条件を疑いつつ、もっと深掘って考えなければなりません。あらゆる角度からこの問題を見つめて「パンケーキのシェア自体が縮小しているのかも」といった、表面上のデータではわからないような答えが出て来れば、それは真因に近い可能性も高いのです。

この多面的な視点をもってして、WHY思考の答えのクオリティを高くしていきましょう!

ちなみに、多くの人は問題の真因まではたどり着く事ができませんので、この思考法をマスターするだけでビジネス界の上位数%に入る事ができます。

上位数%に入る事ができれば、希少で価値のある存在になる事ができ、市場価値は上がっていきます。

特別なスキルも必要なく、日頃の習慣づけで手に入る思考法でもあるので、ぜひ取り組んでみてください!



それでは、今回はこの辺で。












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