エッセンシャル思考を身に付けるための第三ステップ【捨てる力・トレードオフ】
こんにちは!
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最近社内向けに学習の機会提供としていろんな情報を発信しています。
その中で、エッセンシャル思考という本についてまとめていたので、そのまとめをお話ししていこうと思います。
エッセンシャル思考は、シリコンバレーのコンサルティング会社CEOのグレッグマキューンという方が書いた思考法に関する本です。
本書では、最小の時間で成果を最大にするために何を重視して、どう行動すべきかが書かれています。
内容をざっくり言うと、『僕らが日々行っている仕事のほとんどはやらなくてもいい無駄なものばかりであり、その無駄なものに力を入れすぎていて、本当に力を入れるべきことに十分に取り組めていない。だから無駄なものを見極めて大事なことに力を注いで成果を最大化していこう』
という感じのことが書かれています。
そして最小の時間で成果を最大にするため=エッセンシャル思考を身に付けるために重要なこととして、三つのポイントが挙げられています。
それは
①選択
②ノイズ
③トレードオフ
です。
今回は三つ目のトレードオフについてお話ししていきます。
③トレードオフ
何かを選ぶことは、何かを捨てる事。それがトレードオフです。
日々、仕事をしていると、いろんな依頼が舞い込んできたり、お客様からの要望がいくらでも飛び込んできます。
しかし、舞い込んでくる仕事を全部引き受ける事もできなければ、お客様の要望全てに応える事もできません。それこそ、①の選択でお話ししたように、なんでもかんでも引き受けていると、やっても意味のない瑣末な多数に時間を消費する事になってしまいます。
それに、私たちのリソースは限られているのです。
限りある人材、時間で引き受ける事のできる仕事の量は限られています。仮に限界ギリギリまで仕事を引き受けたとしても、余裕がなくなって自分のパフォーマンスが下がってしまっては意味がありません。
10しかないリソースを10の事に向けるよりも、1つのことに向けたほうが力や時間を集中させる事ができ、はるかに力が出せますし、他を圧倒できる成果を生み出す事ができます。
サウスウエスト航空の戦略から見る、トレードオフの重要性
本書では、トレードオフの重要性をアメリカのサウスウエスト航空の例から学ぶ事ができます。以下、引用です。
この例えには続きがあり、サウスウエスト航空のやり方を真似し始めた競合の航空会社は、場当たり的に真似をしたため、サウスウエスト航空のように成功する事はできませんでした。
このように、戦略的にトレードオフを行う事で、競合他社との差別化を図り、他社との差をつけ、成果を出す事につながるのです。
あれもこれも、全てを選ぶ事はできない
人は得るものよりも損失にフォーカスし、損失を回避しようとする傾向があります。なので、何かを得たときに何かを捨てる選択をスムーズに行える人は限られています。
特にどちらも捨て難い状況が発生したとき、トレードオフを考えたくない気持ちになってしまいます。
高い給料か、長い休暇か。
お客様の要望に応えて満足度を上げるか、自分の自由な時間を失うか。
より速くか、それともより良くか。
どちらも望む元に対してはどちらにも「イエス」と言いたくなります。しかしそれは不可能な事です。
非エッセンシャル思考の人は、トレードオフが必要な状況で「どうすれば両方できるか?」と考えます。
しかし、エッセンシャル思考の人は「どの問題を引き受けるか?」と考えます。
これはタフな問いであると同時に、より自由につながる問いです。私たちは自分のリソースを把握した上で、取捨選択をしていかなければなりません。
判断基準は人によって様々です。時間、年収、人間関係…いずれも自分の価値観に沿って選択を行うことができれば、トレードオフによって人生の充実度は上がっていきます。
全力を注ぐため、そして成果を出すため、そして人生をより豊かにするためのトレードオフ
経済学者のトーマス・ソエルはこう言っています。
「完璧な答えなど存在しない。あるのはトレードオフだけだ」
そう、全てを選び取る事はできないのです。
最後に、本書で紹介されている、ユーモア作家デビッド・セダリスの「笑え、ワライカワセミ」という短編の中に、オーストラリアのアウトドアツアーで出会ったガイドの話をご紹介します。
家族、友人、健康、仕事。それらの利害が衝突したとき、私たちはこう問わなくてはなりません。
「自分はどの問題を引き受けるのか?」
トレードオフを無視して手放す事ができなければ、何もなす事はできませんし、結果として不自由でストレスフルな人生を送る事になるかもしれません。
自分の価値観を明確にして、何を選び何を捨てればいいのか?
トレードオフを意識して、日々を充実させていきましょう。
それでは、今回は、この辺で。
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