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心理的安全性により得られる【効果3選】

今日は!



最近ちょこちょこ心理的安全性について勉強しています。

noteでもたまに心理的安全性についてお話ししていますが、学べば学ぶほど、チームで仕事を行っていく上で非常に必要な要素だなと感じます。

ちなみに心理的安全性とは、ハーバードビジネススクールのエイミー・C・エドモンドソン教授が提唱した概念であり、グーグルのチームの生産性に関する研究(プロジェクト・アリストテレス)によっても、心理的安全性がよいチームに欠かせない要素として挙げられています。

グーグルでは生産性の高いチームの特性として

①チームの心理的安全性が高いこと

②チームに対する信頼性が高いこと

③チームの構造が明瞭であること

④チームの仕事に意味をみいだしていること

⑤チームの仕事が社会に対して影響をもたらすと考えていること

が挙げられており、心理的安全性は②〜⑤の土台になる、非常に重要なものと言われています。

そして、グーグルでは心理的安全性のことを「メンバー1人1人が安心して、自分らしくそのチームで働ける要素である」ということ、もっと簡単に言えば「安心してなんでも言い合えるチームになるための要素である」と定義しています。

そして、その心理的安全性を高めることで、三つの効果が期待できるとも言われています。

その三つの効果は以下の通りです。

①自己認識ができ、自分の価値判断の基準ができる

②自己開示ができ、チームの中に透明性が生まれる

③自己表現ができ、自分らしく働くことができる

心理的安全性を高め、この三つの効果を得ることで、チームの生産性を大幅に上げることができるそうです。

それでは、この三つの効果についてちょっと詳しく見ていきましょう。



①自己認識ができ、自分の価値判断の基準ができる


一つ目は自己認識ができ、自分の価値判断の基準ができるです。

心理的安全性が低い環境では、チームの批判や非難、反対意見を恐れて自分の発言を控えてしまう状況に陥ってしまいます。

ということは自分の言いたいこと、やりたいことを脇に置いておいて、周囲が納得するかどうかを第一に考えてしまいます。

つまり、相手のニーズを最優先して動くことになってしまうのです。そこに自分の考えはありません。

しかし心理的安全性が高ければ、チームから批判や非難、反対されることはありません。どんな意見でもポジティブに受け入れてくれる環境が出来上がりますので、自分の意見を恐れることなく発言することができます。

自分の意見を発言することで、自分が何を思っているかを認識することができますし、その意見が周囲にどう思われているか、という客観的な意見を知ることもできます。

そのようにして自分の意見を多角的な視点から認識することで、自己認識を深めることができます。

自己認識を深めることで、自分について知ることにつながり、価値観を知ることにもつながります。価値観がわかれば、判断の基準を持つこともできるようになり、変に迷ったり悩んだりすることが少なくなります。



②自己開示ができ、チームの中に透明性が生まれる


二つ目は、自己開示ができ、チームの中に透明性が生まれるです。

自己認識を深めて自分について理解し、価値観を理解することで判断基準を持ったり、自分のポジションを獲得することができます。

さらに、心理的安全性が高いと、周囲に忖度する必要がなくなります。チームのみんなのご機嫌を伺ったり、周囲が気にいる自分を演じる必要もないので、ありのままの自分を表現することができ、これが自己開示につながります。

自己開示には返報性の法則が働くため、こちらが自己開示すれば、相手も自己開示をしてくれることになります。

思ったことはなんでも言ってくれるようになり、チームの中に透明性が生まれます。コミュニケーションの量も増え、お互いの理解が深まることで、チームワークも高まります。

しかし、心理的安全性が低く、自己開示ができない状況だと、チームの中の誰もが自分の性格を偽ってしまい、だれも本音を言わない、疑心暗鬼な状態に陥ってしまいます。

疑心暗鬼なチーム環境を防ぐためにも、自己開示を行うことは非常に重要で、自己開示を行うためには心理的安全性の高さが必要なのです。



③自己表現ができ、自分らしく働くことができる


三つ目は、自己表現ができ、自分らしく働くことができるです。

心理的安全性が高いと、自己認識でき、自己開示を行うことができます。

さらには、周囲の批判や非難が無いことで、自分で考えた自分の意見を怖がらずに発信することができるようになります。そして、周囲に自分の価値観や意思や思いを伝えるという自己表現を行えるようになります。

今までは

「こんなこと言ってもどうせ反対されるし。」

「自分の意見が正しいと思うけど、間違っていたら嫌だしなあ…」

なんて心の中で考えて、結局何も言えなかったのに、心理的安全性が高いと自分の意見を遮るものがなくなります。その分不安も減ります。

自己表現ができるようになることで、言いたくても言えなかった、価値ある提案を行うこともでき、チームの生産性を上げることにつながります。

それに、自分の意見がきっかけとなって周囲の意見や知識と混ざり合い、質の高い意見が生まれるかもしれません。

チームのご機嫌を伺って何の価値もない意見を発信するのに比べて、自分の思いがこもった自分で考えた意見はより生産性の高いものになり、自己表現を行うことで、チームの生産性は何倍にも跳ね上がることになります。

そして、周囲に忖度せず自己表現を行えるということは、ありのままの自分で居られるということにもつながります。

誰のためともわからない働き方をやめ、真の目的を定め、より自分らしく働くことができるようになります。



誰もが毎日楽しめる、最高に頑張れる職場を作るために


というわけで今回は、その三つの効果についてお話ししました。

三つの効果は以下の通りです。

①自己認識ができ、自分の価値判断の基準ができる

②自己開示ができ、チームの中に透明性が生まれる

③自己表現ができ、自分らしく働くことができる

心理的安全性が低いと、お互いがお互いを気にして、言いたいことを言えない環境が出来上がってしまいます。

発言をすることで、恥をかいたり、反論されたりするリスクを取るぐらいなら、あえて何も言わずにミスが起こったり生産性が下がる方を選んでしまいます。

結果的に、防げるミスを防げなくなったり、ミスを隠蔽して改善が滞るようなことが起こります。

しかし逆に、心理的安全性が高いと、チームの中の1人1人が自由に発言できるようになり、意見交換が活発になります。

そうしてたくさんの人の意見が集まることで、様々な知識が集まり、可能性の幅は広がり、今までに無いアイデアが生まれるきっかけにもなります。

情報がインフレを起こし、知識の大衆化が起こり、昔は貴重だった知識に価値がなくなっている今、知識のイノベーションが求められています。

心理的安全性を高めることができれば、その知識のイノベーションを起こすことができます。

なにより、1人1人が楽しく、モチベーション高く働いて、成果を生み出せる環境を作るためにも、職場で心理的安全性を作っていきましょう。


それでは、今回はこの辺で。


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