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人事評価への納得感

 各企業において、様々な人事評価制度が取られていると思いますが、皆さんのところではどうでしょうか?様々な組織論がある中で、様々な新しい手法も生み出されており、私自身も働いてきたそれぞれの会社毎に違った評価制度があり、それが会社の特徴にもつながっているという印象です。その時々で思ったことを振り返って書いてみます。

方法は会社によって全然違います

 冒頭に書いたとおり、人事評価制度は私が働いてきた各社でホントに様々でした。ある意味会社のカルチャーにも繋がっており、その会社としての考え方なんかもかなり反映されることだと思います。

 ある会社では全く無かったところもありました。思い返しても、”こういう目標があって結果こうだった”というたぐいの面談はした覚えがありません。会社としての売上の話はいろいろな場面で経営陣から話が合ったので、もう全員の目標がそれであり、それに向けて必死にやるというのが目標だったような気がします。結構ボーナスの増減もあったので、それが評価なんだろうと自分の中で思っていましたが、役職手当以外の給料はほぼ変わらないという感じだったので、一体どういう評価なんだろうという疑問を常に抱えていたような気がします。少し古いやり方なのかもしれませんが、あまり良いやり方ではなかったと思います。

 やり方はそれぞれなので、個々に良し悪しがあるような気がしますが、ある会社であった360度評価は良かったような気がします。評価というと上司からというのが基本だったので、部下や同僚からの評価もあるというのは、ちょっと新鮮でした。それが評価の仲でのウェイトがそれほど高くなかったというのもよかったのかもしれません。部下からの評価となると、ちょっと身構えてしまうようなこともあります。しかし、どう思われているか?ということは知っておいて悪くは無いと思いました。パワハラの防止策にもなるかもとも思います。
 もちろん、誰からの評価という具体的なことは分かりませんが、自分では気づかない改善すべき点はその組織を良くしていく上では重要ですよね。

人事評価に納得していますか?

 評価のやり方は色々あるにしても、その評価に納得していますか?
大体の場合、自己評価の方が高くなるものだと思っています。
 自分でも誰かの評価をするという場合には、本人の評価より下を付けるほうが結果的には多かったような気がします。もちろん、自己評価は低いながらも、こちらから見れば十分にやっているというパターンも稀にありました。

 この差に関しては、評価する側、される側の両方の立場にたってから認識したことです。個人の性格などによるところもあるとは思いますが、評価する側は少し厳しめになりがちで、自分では少し甘くなるのだと思っています。もし、A/B/C/Dの評価があるとしたら、AとDって付けずらいものですよね?

 評価される側だけだった時には、なんでこの評価なの?と不満も多少ありましたが、問題はその中身のような気がします。それによって給料が上がらないとか、ポジションが上がらないというのは不満につながってしまいますが、具体的な改善箇所や丁寧なフィードバックがあれば納得感は出てきました。お互いに思っていることを十分に話し、良かった点も改善点も共有してこそ、納得感がでるのではないかと思っています。

 それと、”来年はこうするよ”とか”今売り上げが悪いから、よくなったらこうするよ”みたいなことは、やってはいけないと思っています。変な慰めは誰の為にもなりませんし、来年そうできなかった時に最悪の状況になります。

組織としての評価と個人評価

 個人の営業成績が主軸になるセールスマンの方とかは別として、チームとして動いていく組織の中では、組織としての評価と個人の評価のバランスが結構重要だと思います。

 例えば個人としてのパフォーマンスがかなり良かった中でも、チームとしては散々だったというようなとき、個人評価にある程度チーム目標の達成度も加味されていたりすると、周りへの不満が出てきたりすることもありました。これも悩ましいところではありますが、チームで動いている以上は自分のことだけちゃんとできればそれでいいという考え方は避けたいところです。
 これに関しては、その人のポジションを上げてみるというのがいいと思っています。立場が変われば、それまで自分のことだけ考えていればよかったものが、他の人のことも考えないといけなくなります。不満がある人って、結構責任感もあったりするので、ちょっと責任あるポジションに上げるだけで、そのパワーを発揮してくれるということもありました。やる気があれば、それを発揮する場を与えてあげるのがポイントなのかと思っています。

理想としては、、

 私が思う理想としては、
①数値目標は達成感を得られる分かりやすい目標を
②それ以外にチームが成長する為に、個々に課題を
です。

 ①についてですが、人は目標を達成するとしないのでは、満足感は大分変わると思います。結果達成したかどうかでの評価もありますが、達成するように仕向けないといけないことでもあると思っています。
 ②は、個々の課題をクリアすることで、結果そのチームが成長するようになっているような目標設定をした方がいいと思っています。。一人ではできない、チームメイトと協力しないと達成できないような目標を設定するのも一つの手かと思います。

 何より思うのは、これら目標設定やその評価の話は半年に一回で言いわけもなく、その進捗だったり、行き詰っているようなことがあれば、都度都度話すことだと思います。評価だけすればいいのであれば、それこそAIの方が正確かもしれません。
 一緒に仕事をするからこその納得感ではないでしょうか。