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#22《登校拒否》ママと一緒に登校支援教室


『一時間目の運動会練習は校庭で全学年合同だから、登校支援教室からきっと見られるね』
って私が言ったとたん、
「早く行こう、行こう!」
とランドセルを背負って私を急かす男の子くん。

運動会、、、
ダンス練習もしてないし、
早々から《行かない宣言》している男の子くん。

でも、見たいんだね。
きっと、出来ることなら出たいんだろうなぁ。


他に姉妹がいるので、運動会練習が見られるのはとっても嬉しい。
しかも、3階(登校支援教室)からの特等席。


お姉ちゃんは応援団になったので、今朝は早起きして朝から張り切って出発し行った。
赤い軍手に長いハチマキ、副団長だけ着れる足首まである赤いハッピ。
嬉しくて仕方ない気持ちがキレッキレの演舞に出てる。
見てるこっちが笑顔になる。

男の子くんに付きっきりでいてあげないと学校に居られない、
母の忍耐を試されてるかのような昨日と今日。
特等席から運動会開会式の練習を見られて、かなり嬉しかった。
不登校に付き合って学校で一緒に過ごす苦行をこなしてるんだから、このくらいのご褒美が母にもないとやってられない。


実は昨日の帰り、
「野菜の苗植えも行きたくない」
と言い出してた。
二時間目。

中休みでもいいよ。と言われていたので、
やっぱり参加できないから、中休みに、、、と言いに行ったら、
先生の予定が急遽変更になって、
中休みは線引きの仕事が入っちゃったから、出来なかった子たちの苗植えは昼休みになったそうだ。

なので、
『2時間目、お母さんも一緒にみんなと苗植えしない?』
と声をかけてくれたが、
男の子くんは首を降って私の後ろに隠れる。

先生は二時間目終わりの直後(中休み入ってすぐ)のタイミングを提案してくれたが、
私はMルームの窓からみんなの様子を見て、行けそうだった行こうか?と、男の子くんに声をかけた。みんなと少しだけ時間をズラしてやろう!と。

時間をズラしたり、母親と行動を共にしてても、
全く気にせず声かけてくるのが小学生のいいところ。

いつの間にか男の子くんのことが大好きな子が隣にいて男の子くんにアドバイスしてる。

先生の仕事が本当に大変で、
30人近くの小2に45分で苗植えを終えなきゃならない。
(しかもその後の中休みには校庭にライン引きの仕事があるしね)
一年生のころアサガオを植えて、その後にはチューリップ(もう枯れて草生えてる)。
その鉢を自分のを探して、土を決まった場所に捨てに行く。
チューリップの球根を取り出す。
新しい土と野菜の苗を子どもたちに配る。
全員に植えさせる。

そりゃあもう大変よ。

大声で説明しても半分くらいは聞いてないし(笑)
あちこち移動しても1/3は付いてこないし(笑)
ほぼ全員が土の袋を自分たちで開けられないし(笑)
『苗を植える』っていっても戸惑ってるし(笑)

勝手ながら、男の子くんのことでご迷惑をかけている恩返しもしたくて、色々と手伝わせてもらいました。
子どもたちと一緒に土触って、しかも男の子くんがみんなの輪に入れて、とっても楽しい時間だった♪


その後、みんなと一緒に教室へ帰る。

でもみんなと一緒に過ごせたのは、その後の休み時間まででした。

後からこのときのことを聞くと、
クラスメイトは苗植えの前後に観察ノートを書いてて、でも自分は何も書くものがないし、
ママも近くにいないし、
泣きそうだった、、、らしい。


「教室が怖い」
「教室は嫌」

と何度か口していました。

《学校じゃなくて教室が怖い》
これはこの時新しく得た情報。
そうか、教室が怖いのか。


登校支援教室は母と一緒という条件付きだけど、居心地の良い空間らしくて、
今日の目標である“苗植え”が達成されたのに
『まだここにいたい』
とお気に入り。

登校支援教室へ入っている足取りは今日も軽く、
途中で苗植えやトイレで外にでても
「おまたせ~」
って言って入ってく。
(いや、誰も待ってませんがね😂)

3.4時間目は校庭で運動会練習。
男の子くんは一度も参加できていないので、
登校支援教室から運動会練習を見学することに。
また、教室にあった絵本が気に入って、何度も一緒に読まされる。
そう、“一緒に”。

午前中ずっと学校にいました、私。




え、、、ツラい。

帰り道、歩いて帰る。
日差しが暑い。
お腹がペコペコ。




え、、こんなの続けられない(涙)


母の気持ちが安定していないと、
子どものサポートなんて無理ですね。

自分の自由な時間が奪われたこと、
日差しが強いこと、
お腹が空いていること、
こんなことで、
大事な大事な我が子の登校支援をしんどく感じる。


我慢できなくて、
つい男の子くんに言ってしまう。
『ママさー、毎日男の子くんに付き添って学校にずっといるのは疲れちゃう。一人で登校支援教室で過ごせるようになって、テストとか宿題とかやって、終わったら迎えに行くとかがいいな~。』

男の子くんは、
「ごめんねぇ」
と。


男の子くんの言葉を聞いて、
あああぁぁぁ~、言ってしまった~。と、後悔する。

本当に、何回繰り返すのよ、この後悔するパターン。
子どもが同じ失敗繰り返すと怒るくせにさ。

つい数時間前までは、
特等席で普段見られない運動会練習を見られて喜んでたくせに。

大人って我が子相手だと勝手だよね。



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