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もっと早く出会いたかった本の話

なんともストレートなタイトル。

私の中にビビッときて手に取った。
四コマ漫画で非常に読みやすく、一気に入り込んでしまった。

非常に、非常にわかりみが深かった。

主人公のすーちゃんの心情が共感覚えすぎて、泣きそうになった。まさに私の気持ちを代弁してくれた一冊だった。

※ちなみに結婚相手候補(パートナー)がいない
という前提での話(私に関しても)



読んで感じたこと(感想ではない)



私の場合は結婚したい気持ちは実はかなり薄い。
というより、ある程度適年齢になれば普通にすると思っていた。
が、一切そんなことはなくて。

そんな状況で、私の周りの友人達は次々と結婚や出産の話を聞く。
祝福したい反面、毎回心に小さな穴が空いた。

めちゃくちゃ身勝手な感情だが、
置いてかないで、私と一緒に独身でいて!!!
とちょっとだけ思ってしまった。

あまり恋愛に興味がないと思った友人ですら結婚、出産を迎えていた。
小さな穴がどんどん広がっていく。
異様なまでの寂しさ。

どうしてみんなが出来る「普通」が私には出来ないなだろう。
とかなり悩んだ。

もちろん「普通」の線引きは人それぞれだと思う。

最近「普通じゃない自分」的なワードで探すが、結婚出産に関して書いている人は一人も見かけなかった。
主に発達障害的な内容だった。

もっというと、
発達障害を抱えても結婚や出産はしてる方は非常に多かった。

私にとっては「普通じゃない」ことが人にとっては「普通」
無論逆もあるのだとは思う。

結果論でしかないが、「20年働けるのが普通」だと思ってもそうでない人もいる。

結局はないものねだりなのかもしれない。

「普通」が出来ないから人の輪に入れてもらえない。
それは昔からなんとなくあった。
どこか浮いている自分は常にいて。

みんなと同じにしなきゃダメだ。
そうしないと「変」だから。
と必死で合わせていた。
それも無理が、限界がきてぼろぼろになった。

なんで出来ないのか、分からない。
私の「普通」は「普通」じゃないの?


いつしか、私の中の「普通」は
結婚して出産することだと思っていた。
思い込んでいた。

でも本当はしたくない。
そもそも相手がいないのに無理な話だろう。

もちろん探す努力はした。
時間とお金かけて、必死に学びながら。
それでも出来なかった。
もうどうしようもない。

「私は普通じゃないんだ。だから結婚出来ない」


いつのまにか、レッテルを自分自身に貼り付けるようになった。

自分に結婚は出来ない。
でもまだどこかで諦めてない自分がいて、なんとなく婚活アプリやってみたりした。

今年になってから、少し自分を深掘りするようになった。

一つの答えに辿り着いた。

結婚出来ないというより、しない。

そもそもビジョンが全く見えないのだ。
自分の中でしたいと思ったことは、ぼんやりでもイメージはわく。

でも結婚や出産に関しては何もないのだ。
ただ周りに流されて、置いてきぼりにされたくない気持ちが強かった。それだけなんだと思う。

強がってる訳じゃなくて、
別に今の生活が不満で仕方ないとかは思わない。
あえて言うなら猫がいて欲しい。

仕事もあるし、衣食住にも困らないし、趣味もあるし、人との繋がりだって、緩くもある。

もしかしたら私ははっきりしている繋がり「家族」という肩書き欲しかったのかもしれない。
「妻」「母」などの。多分戸籍上の繋がりも。

あった方が幸せになるかもしれない。
でもなくても幸せ。
目に見える繋がりだけが、全てじゃないから。

日本の婚姻率や出生率を下げてしまうのは
申し訳ない気持ちはある。

多分私の幸せはそこにはない。

だから、ね。

私は、結婚しなくていいですか。

この書籍が発売された16年前に読んでたら、
もう少し何かが変わっていたのかもしれない。

でも、今、出会えて良かった。
ちょっとだけ前向けそう。

私は私の道を行けばいい。

「正解」はないのだから。

結婚や出産が義務でなくて本当に良かった。

どうやらシリーズものらしいので他も読むつもり。すーちゃん、好き!!

益田ミリ先生の話は読了のほっこり感がたまらない。

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