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鹿児島ワーケーションまとめ:ワーク中心な旅に必要なのは、徒歩10分の幸せ。


2020年11月11日〜14日まで、「ウェルネスかごしまワーケーション」で募集があった体験モニターに当選した関係で、鹿児島県の指宿温泉と鹿児島市に行ってきました。結果、素晴らしい場所や人に出会うことができて、また行きたい場所が増えて困る、ということになっているわけですが(笑)私なりのワーケーションに必要なものが見えてきた気がします。永遠に色々書けそうな気もしますが、今回は1つの記事にまとめたいと思います。

ワーケーションなんぞや、みたいな話はこちらの方に書いてます。

行程を自由に決められるって、ありがたい。

今回のプログラムが良かったのは、期間は3泊以上であれば行程を自由に決められたこと。多くの自治体のワーケーション体験のようなプログラムでは、結構プログラムをガチガチに決められていることが多くて、
「それって研修旅行だし仕事完全に休まないと行けないし・・・」
みたいなのが多かったんですが、ちゃんと自律的に動ける。これ重要です。

今回は、日本のコワーキング元祖にして「コワーケーション」を提唱している(これはまた後ほど・・・)伊藤富雄さんの呼びかけで11月14日にコワーキングツアーのまとめイベントをやろう!というお話を聞いて、かなり無理目なスケジュールをなんとか押し切り、参加することにしました。最も14日中に東京に戻らなくてはならず、イベント自体には参加できなかったんですけどね・・・。

本当は離島にも行きたかったのですが、奄美大島と屋久島はいったことがあり、行くならもう少し長く・・・という思いもあったので、今回は行ったことない本土の鹿児島。歴史ある指宿温泉に1泊、鹿児島市内に2泊というスケジュールで行ってきました。

世の中の流れとは違うかもしれませんが・・・こんなワーケーションスタイルです

ワーケーション自体が地域に人がきて欲しい、とか移住して欲しい、という目論見からできているのが日本のケースなので、最近のワーケーションのWebやパンフを見ると、妙に観光地ばかり。まあ、仕事してる写真載せても映えないしなー、なんなんですが。でも正直、休暇の間に仕事する、より仕事の間に休暇っぽい非日常を入れるの方がしっくりくるんです。

・基本仕事はフルに持ち込む(普段と同じ量と内容)
・移動は全て公共交通
・できる限り現地の人に会う

をベースにしつつ、この4日間を過ごしました。だからあまり有名な観光地には行ってません。遠いところも行ってません。でも普段の生活の延長で楽しめました。結論、徒歩10分くらいの距離で発見や出会いがある場所があれば、ワーケーションにはちょうどいいのです。

指宿温泉:景色も温泉も最高!新しい風に期待です

昔は新婚旅行の名所と言われた指宿温泉。南国の温暖な海沿いの温泉で、「砂むし温泉」も有名です。町中のいたるところに足湯があり、ちょっとした時間にリフレッシュするにも最高。左から駅前、砂むし会館前、指宿海上ホテル。どこでも入れるのが魅力ですね。

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仕事をするなら海辺でも足湯でも(水没注意だけど)どこでもできるんですが、やはり現地情報を得るのに役立ったのが、指宿唯一のコワーキングスペース、wacca.(ワッカ)さんでした。

2019年8月オープンのまだ新しいコワーキングスペースです。代表の今柳田さんがデザイナーということもあり、木のテクスチャーにこだわったインテリアや、おしゃれな看板が印象的。ボディメンテナンスなどのイベントスペースとしても使われているとのことです。こういった地元のキーパーソンとの出会いから地元で活動している方やお店を紹介していただくこともできました。

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これからは観光案内所ではありませんが、こういった地域のコワーキングのコミュニティマネージャーさんなどが、街の情報のハブになっていくのだろうと思います。

wacca.さんで紹介いただいたお店「いぶすき鳥越百貨店」にも訪れてみました。地元の和菓子店老舗の「鳥越屋」さんが食品のセレクトショップを作り、プレオープンをしている場所です。地元のものを中心に様々な地域から集めた美味しい食材や調味料がいっぱい。

近くのゲストハウス「ゆのとこ」、併設バル「ゆのはまバル」と連携し、宿泊者の朝食の場所としても活用しようとしているそうで、地元の鰹節をその場で削って飲ませていただいた味噌汁は絶品でした。

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指宿温泉のホテル街には目立った温泉街がなく、ホテルにいったん入ってしまうと、ホテル内で過ごすしかなくなってしまうのです(その代わり、電車駅の近くが栄えている珍しいタイプの街ですが)。今は「まちやど」など街全体を宿に見立てて、寝る、食べる、くつろぐ、飲む、など様々な役割を街を回遊することで成り立たせようとする動きも大きく、この辺りの徒歩10分圏が充実すると温泉街全体が充実するのではないかな?とそんな期待を感じました。

鹿児島市:歩ける都会は飲み会天国で、都市型温泉天国

鹿児島市内では、コワーキングスペースを併設したゲストハウス、Banvinaに宿泊しました。ここは1階のカフェがコワーキングスペースとなっており、WiFiや電源を使うことができ、おしゃれなカフェなので人が絶えず入っていました。

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鹿児島市は、駅前も栄えているし天文館あたりもにぎやかだし、地方の県庁所在地にありがちなシャッター通りなどとも無縁のとても活気のある街ですが、ドロップインで使えるコワーキングスペースが少ない印象です。イベントをやったマークメイザンなどは鹿児島市の施設としてとても素晴らしいものでしたが、いくつか訪れている他の都市と比べるとワーケーションのハブとなる感じの場所が少なかったのは残念でした。

一方で、今回鹿児島市内で感動したのは、天然温泉に入れる銭湯が、市街地に普通にあるところです。しかも複数。大人420円の入湯料とリーズナブルで、いずれも市電などでアクセス簡単に行くことができました。

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鹿児島中央駅からも近い「みょうばんの湯」はリニューアルされた温泉で、3種類の熱さの温泉に入ることができます。洗い場も広々としていて使いやすく、ドライヤーは無料でした。

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そして荒田八幡近くにあるのは「温泉錦湯」。ここも温泉やゲルマニウム温浴ができる浴槽など充実しており、脱衣場も広々としていて気持ちいい空間となっていました。

市街地で、仕事の合間にもさっといける銭湯や温泉の存在は、ワーケーションといっても仕事の割合が多く、あまり時間のかかるアクティビティができない状況でも十分なリフレッシュとなるので、非常にありがたい存在です。

鹿児島市に移ってからは結構仕事が立て込んでしまい、あまりゆっくりとまちあるきはできず、現地の友人に紹介してもらったり、鹿児島に詳しい友人から情報をもらったりで行ききれないところも沢山。何と言っても桜島行ってないし(笑)

もしかしたら1番の収穫は、そう行った地元の人から次行きたい候補の場所を色々いただけたことかもしれません。なかなか1度目では楽しみきれないですよね。それでも、宿から徒歩10分くらいの範囲でも、違う地域の普段の生活を楽しむことは自分にとってプラスになるなと感じています。

同時期に行った方々のレポートはこちら

同じ時期に少しずつ違う場所でのワーケーションを体験した方々のレポートも公開されています。それぞれ違う気づきがあり、興味深いものとなっています。ぜひこちらもご覧ください!(私も次回は「あかね」に行きたい!)

パクチーブームを全国に巻き起こし、最近は千葉県の「鋸南エアルポルト」を運営していらっしゃる佐谷恭さんのブログ。

そして、今回のコワーキングツアーの首謀者、神戸のコワーキングスペース「カフーツ」の伊藤さんは、ここに参加した方みんなの動向をまとめていらっしゃいます。これは全体がわかって面白い!


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