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みかんの木が教えてくれたこと

こんにちは。この写真は去年の秋、丁度ニートをしていた時に祖母の家でぼんやり眺めていた庭のみかんの木です。
ぼんやり眺めて、南国でもないのにこんなに立派に育つのか。。と、秋のぽかぽか陽気と肌寒さを感じながら心が豊かになったことを思い出しました。みかんの木がすくすく育っていることに感動しつつ、みかんが実るまで、5年くらいかかった話を聞いて、気長にまった祖母はすごいな〜と思ったんです。だけど祖母は当たり前のように「なんでもそんなすぐにできるわけがない」と、ごくごく当たり前にその一言を言って畑に出ていったことを、最近になってふと思い出して、
"待つこと"って私の人生にしばらく無かったな。

待ち合わせは待たなくても時間になって来なければLINEと電話がある。欲しいものだってネット注文ですぐ届く。すぐ届かないものだったら割と諦めてすぐ届く方を選ぶ。食べたいと思ったら家にいても届けてくれるシステムがどんどん増えて、気づけば便利な世の中にどっぷりと浸かりすぎて沢山の豊かな楽しみを見過ごしてきたんだな〜ってまたまた見える世界と視点が変わり後悔に苛まれています。
令和という今はものすごく便利だけど、昭和初期の忍耐強い人間の生き方、昭和中期の不便と便利を知っている日本の変化を見てきた人間の生き方、平成初期の高ぶる感情を知ってる人間の、生き方。
"最高だな"って思いました。ネット記事じゃなく、新聞の小さな記事を知識にしてふとした会話に練り込む祖母。四季に沿って暮らしの中で野菜や果物、花を育てる祖母。車の運転もできないし、友達とお茶に行ったり洋服買って化粧することもないけど。
小さな生活環境で最大限の幸せを掴んでる気がするんですよね。
当たり前に待つことを無駄なことと決めつけてました。今日もそんな自分が恥ずかしい。

なんでもすぐに答えや結果を求める現代って生きにくく無いですか?
そのスピードに、ちょっとついていけなくなってる自分が居ます。これは、俗に言う"病んでるの?"
という軽い若者言葉で片付けられるかもしれませんが、今だからこそ、"マイペース"に自分の半径数メートルの世界観から変えてこうという決意表明です。

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