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#猫
いつか天になる - あるいは猫との別れ
友人と「猫は死ぬと何になって何処へゆくのかな」という話をした。
子猫を庭に埋めた人は「子猫は風になって駆けまわり、庭の草花を揺らす」と言った。
その人はきっと庭の草が風で揺れるたびに、その子猫のことを思い出しては泣くのだろう。小さな命を失った人は長い時間、自分を責め続ける。
しかし同時にその人は、子猫は風になってそばを駆けまわっていることも知っている。風はその人を慰めるだろう。
短く終わった命
お隣のアメリカ人と「ねこ」
お隣さんはアメリカ人で、地域猫に「ねこ」と名付けて可愛がっているらしい。それが本当にかわいくて、いつもその人が「ねこ!」と呼ぶと、「ねこ」がどこからか現れてその人の手から渡されたごはんを食べてまた去っていく。
この一人と一匹のやりとりはいつしか私の癒しになっていて、だからここ最近そのやりとりが聞こえなかったのは寂しかった。
けさ玄関先の植物に水をあげていたとき、お隣さんの家の窓になにか動いた気