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ぼくが作るお話

ぼくは、きっと大好きなものを、この世界から奪いに行くのです。

 それはどんなお伽話よりも滑稽で、間抜けで、おもしろくなくて、
オチも無い、がっかりするような悲しいお話でしょうね。
けれど、ぼくに望めるのはそれだけです。

お話は日に日に広く長く伸びてしまって、
描ききれるか自信も無いのですが、
ぼくはつまらないシーンばかり描いていたくありません。
けれどお話を続けて、つなげて、美しくしていくには、
退屈なシーンもただただ陰鬱で重苦しいシーンも、
必要な道行きなのでしょうね。
お話には流れがあって、決して止まらないのですから。

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