見出し画像

100人カイギ2022~テーマセッション②
『メタバースから見るコミュニケーションの過去現在未来』
-Report

2022年11月12日(土)に行われた100人カイギsummit2022。テーマセッション②(stage B:オンライン)
『メタバースから見るコミュニケーションの過去現在未来』
。
一言では言い表せない多種、多様、多層な背景をもつ3者がメタバースを軸に異なる専門分野の現場からそれぞれの知見を交えコミュニケーションの過去、現在、未来来について語り合われたトークセッションのレポートをグラレコと一緒にお届けいたします。

登壇者の皆さま

<写真:画面左上から時計回り>
・野中 瑛里子さん(N.FIELD 代表 / 一般社団法人Fintech協会 事務局長 / JPStartups 副編集長 / NPO法人Startup Weekend 理事)

・武井 浩三さん(社会活動家 / 社会システムデザイナー)


・中馬 和彦さん(KDDI 株式会社 事業創造本部 副本部長 兼 Web3事業推進室長 兼 LX戦略部長 / 経済産業省 J-Startup推薦委員 / 経団連スタートアップエコシステム改革TF委員 / 東京大学大学院工学系研究科非常勤講師 / バーチャルシティコンソーシアム代表幹事 / 一般社団法人Metaverse Japan理事 / クラスター株式会社 社外取締役 / Okage株式会社 社外取締役)


野中)
メタバースセッションらしく本日は3人別々のところからオンラインで入っています。
コロナの影響も大きいかと思いますがメタバースwithスキーという文脈が出てきたところでそれぞれ専門分野が3人ともあるので、各自の知見を活かしてコミュニケーションはどうか等々、お話をできればと思います。

登壇者様 自己紹介

武井)
社会活動家・社会システムデザイナー。
端的にいうと資本主義の次の社会を創るという活動をもう15年くらいやっています。15年前にどんなことをはじめたかというと最近だとDAOと呼ばれるようになった自律分散式の組織を2007年から開始。
株式会社ですが上司部下無し。社長、役員選挙で決める。自分の給料全員自分で決める。働く場所、時間、休み自由。そういった経営って仕組みとして作れることがわかってきましてそれを会社だけではなく町や自治体と一緒にやったりしています。
不動産テックの会社でもあるので、まちづくりとかそういうところでいかに人間関係とかコミニケーションというものをつくっていくか組織や共同体って人間関係でできているのでどうやったら人間関係がなめらかになるのかということをずっとやってきています。
最近は地域通貨を作るの会社eumo地域電力のプラットホーム地域×テクノロジーが多いです。NFTを発行して地方自治体と一緒にやったりふるさと納税の返礼品にしたりそういったことをやってきています。

中馬)
KDDIという会社で主にスタートアップの投資の責任者をしています。活動の内容を簡単にいうと日本の事業会社で一番スタートアップに投資しているオジサンということだと思います。それを通じて実は5-6年前からXR領域の投資を多くやってましてコロナ禍で急に大騒ぎになってますが僕の後ろに映ってますバーチャル渋谷というものを渋谷区と共にやっていて今の日本のメタバースブームのはしりと言われてるんですけど、それのプロデューサーをしたりしたので最近は投資の件よりもメタバースで話がくることが多く、メタバース開祖の王様と言われるように肩書きが変わってきております。スタートアップ、新規事業、メタバースの

野中)
ソフトバンクビジョンファンドのフォト領域をバリューションアップしていくという案件、簡単に言うとWEWORKやpaypay等をやってきました。
金融と記事を掛け合わせてFintech協会の業界団体の事務局長スタートアップの関連団体でもあちこち事務局や理事をさせていただいております。
もともとTecCrunchJapanでもライターをしていたのでその縁があってスタートアップメディアの編集長をさせていただいたりしています。

なぜ、いま メタバース?

中馬)
コロナの影響が大きい
これまでオンラインでコミニケーションをするってあまり一般的じゃなかったかと思いますが 、コロナ禍でせざるおえなくなったので企業、ビジネス活動はもちろん、医療、学校の授業とか、そこってミネルバ大学じゃあるまいしまさか日本の小学校が?ってとこだったんですけど、もうやらざるおえなくなりましたよね 、物理的に行けないのだからということで、オンラインが毎日当たり前になった中で、ここまでできるんだったらもうちょっと身体性を伴ってコミニケーションしたいとか様々なことをやりたいって人が出てきて、その中で映画の世界のメタバース的なヤツってちょっと使えるかも?とか、企業も今までXRというとマーケティングでちょっと新しい事やってる感、出せればいいよね的な使い方しかなかったと思うのですが、ワンチャンこのままオンラインだったらこの中でいろんなビジネスやらないとこのままコロナが終わらなかったら、自分の会社が終わっちゃうかも。といったところでバーチャル空間の中での活動や表現のところに対しての期待が高まってきて、テクノロジー等もタイミング的に合い、いまメタバース。となったのではないかと思います。

野中)
ただオンラインになっただけではなく、せっかくテックがあるのだからオンラインだといろんなことできちゃうんじゃない?といったところでしょか。
まさにキーワードかと思います。

武井)
僕自身はメタバースの専門というわけではないんですけれども15年前に起業した時にちょうどセカンドライフが流行った時期でこのなかで土地を売り買いしたりものすごいバブルを感じ。
オンライン上で大手企業がしていたのですがいつのまにか消えましたけれども。
当時はまだ時期尚早というか、通信・PCのスペックがまだまだ。スマホも無かった時代ですし、その中で結局何ができるのかがまだ定かではなかったかなと思っています。
メタバースってPCというよりはゲームの方だとだいぶ出来上がっているのではないかと思っていて、例えばマインクラフトですとか。あれもメタバースですよね。
僕の子どもたちが5歳くらいからはまっていて、上の子は9才ですけど、下校後マイクラ集合とか、あつもり集合ですとか、そういう世界観が結構身近にあって子どもたちは僕らの世代では考えられないくらいメタバースに生きています。
それがもう少し大人の遊べる要素が増えてきたような気がしていて中馬さんがおっしゃるように、僕の知合いがARの会社をやっていて渋谷でスマホをかざすといろんなものが見えて、それをNFT化してNFTとして購入できるところまでつなげたりしています。

中馬)
スタイリーズ?ですかね?僕の投資先なんです。

武井)
さすが!
僕は不動産テックの男なもので、もともとは不動産や地方自治体もこれを使ってなにかできないか?ザワザワしはじめている。これからまだ技術的ハードルが少し高い気はしますが、遊べる要素が増えてきたような気がしてきていて、プラットホームができてきてNFTの発行やARでオブジェクトを作成するとか、スマホで簡単にできるようになるとカジュアルにそういったことができるようになるんじゃないかと。
そこまで、あとちょっとな気がしています。

中馬)
武井さんおっしゃった通りセカンドライフの時って圧倒的にヘビーPCユーザーしか使えなかったので、街に行っても2人しかいないとかイヤイヤ。これ街じゃないじゃん。みたいなことがあったりしていました。
いまはスマホから、またはゲームから誰でも同じ環境下から入れる。リアルタイムでできて、学校終わってゲームやっていた子どもたちがゲーム毎日やってたら飽きちゃったから、そのうちゲームじゃなくて、ただ話しています。
今回エポックメイキングな現象だと思うんですよね。

武井)
ポケGOとかも大きかったですよね。

中馬)
そう思います。

武井)
うちの子どもたちもそう。
ポケモンGOとかやっていて、こども同士で集まって宝探しゲームとか自分たちでやりはじめちゃうんじゃないかなと。

中馬)
DAOの話を武井さんがされていたましたが、ゲームって昔からあってドラクエとかFFって、ストーリーがあって、それをクリアしていくんです。ドンキーコングもマリオも全部そう。最近のやつはそうじゃなくてユーザーに使いかたをゆだねられていて、マイクラとかまさしくそう。
ルールや遊び方も含め自分たちで作って遊ぶってことで言うとすごくDAOっぽいゲームのフォーマットが増えてきていて、昔は社会もゲームも、全て予定調和。特定のルールのもとで人が規則的にある種競い合うという構造から、みんながいつのまにかゲームを中心に自分たちで好きな人だけあつまってルールを決めて、そこにいろんな新しいカルチャーが置かれるという構造がたぶんゲームではじめまっていて、もう一歩行ってそれに所有権持たせたらとか土地に権利を持たせられたら、これ実社会と変わらないんじゃない?というところまできているので、メタバースってとこなんだと思いますね。

武井)
いまはメタバースってweb3なのかだとか、Web3の要素どこにあるんだ?ってところだと思うんですけど、AR、VRちょっとそれぞれ使われ方違う気もするので、VRだとビジネス用途でオフィースを作っている人たちが僕のまわりにいたり、知合いでケーキ屋さんがメタバースでお店を作って、そこでケーキの写真をNFT化して貼って買った人に届けます。ということをやっていて、でもそれをやってる方は店舗もってる人ではなく、大企業の社員さんで、副業でケーキを作っている人なんです。
メタバース店舗作りましたとか言って、おもしろいことできますよね。

中馬)
スマホが出てきてノンコーディングのツールが沢山でてきた個人に対してクリエイティビティーが民主化されてきている。なめらかな社会っていうのがちょっとずつ近づいてきていると感じる。ひたひたと足音が聞こえてきている感じ。

武井)
そうですよね、同じ空間にいるような感覚を共有するって大きいと思うんです。
例えば僕、いろいろな会社をやっていてeumoは株主が320人いるんです。株主総会等をZoomで行うのですが80人集まったりする。昔、まさにクラスターとか使って社員総会をクラスター上でやったりしてたんですよね。僕もリモートの会社をずっとやってたりしたのでちょっと違う、もちろんリアルのほうが手ざわり感も強いですけどZoomとは違う感覚がありますよね。

中馬)
昔と比べてビジネスの効率がめちゃくちゃ上がりましたもん全員そろわなかったら会議もイベントもできなかったけれど、今はタイムスロットを合わせたらその瞬間ビジネスができる。
グローバルでもそうだし、もしかしたら言葉の壁も変えてくれるかもしれないし、圧倒的にインパクトがすごくて、そこにさらに臨場感だとか、今のものだと制作物とか3Dとかデジタルで作られているところが多いので、そんなのプリントアウトするくらいだったらそのままデジタルで出力した空間でやったほうが効率が良いって話だと思う。めちゃくちゃエコだし、いろんなものがプラスにまわるってとこだと思うんですよね。

野中)
というような流れはきている。ということで過去から現在をたどってみると、Web3が内包する内容が多いので個別に話すことが増えたように思うのですが、いままさにお二人がおっしゃる通りで技術とインターネットの民主化が進んできた。
個人が持っているPCだったりモバイルだったりmVRキッドだったりといったものが、どんどん高性能になっていきできることが増え、そうなるとそこにブロックチェーンですとかアプリケーションも増えている。言語も簡単になると開発者も増えるのでサービスが増え、使える人も増えると新しい物がどんどん増えていく。
メタバースという言葉は2020年頃になって出来たというよりは、最初にでてきたのはスノウ・クラッシュというSF小説といわれていて、私、SFとかマーベルとかすごい好きなんですけど、最近オムニバース、マルチバース、ユニバースいろいろあるなかでメタバースは仮想現実と言いあらわされることが多いですね。
電脳化する社会は来るのかといったところが気になるのですがお二人は電脳化できる。となったらしてみたいですか?

中馬)
うん。もう始まってるんじゃないですか概念的に。甲殻機動隊の世界にまんまなる。っていうそこじゃなくて、機能の一部とか、何かファンクションの一部はもう既にデジタルに取り込まれちゃっているところも結構あると思うんですよね。

野中)
武井さんどうですか。

武井)
そうですね電脳化ってものをどう捉えるかですけど。アイデンティティ的なところで言うと僕は肉体を持ってるから面白いと思っている。でも機能的なところっていうと、中馬さんおっしゃったように何かSNSで活動してると、まさに関係性の話じゃないすけど、タイムラインという概念が僕は結構秀逸だと思っていて、知り合いの定点観測ができるから、全然合ってなくても久しぶりな感じがしないという現象はもう今起きてる気がするんですよね。データ単体ではなくて、それをどのタイミングでどうやって触れるかという時間軸の中でコンテクストみたいなものが共有されていく。
コンテクストの共有というものが共同体感覚とか仲間意識みたいなものをすごく育むものだと思っていて、そこを育む上で、メタバース等の情報空間は、ものすごく強力になりうるなと思っている。
つまりリモートワークとかだと、最近はリアルより距離感感じるよね。ってやっぱり言われちゃいますけど、メタバースでそういった働き方が実現されてくると、会ったことない人と大親友になっちゃうとか会ったことないけどそのまま結婚しちゃうみたいな人とか、本当に出てくるんじゃないかなって思うんですよね。

野中)
それってきっとアバターの再現性みたいなところもあって、海外だとROBLOX、FORTNITEで自分のもう一つの人格を体現、構築してコミュニケーションしていくことでそこに参加できるっていうのはおこってますよね。

中馬)
僕ちなみに190センチくらいあるんですね。

野中)
お会いしたとき、びっくりしました。

中馬)
リアルで会うとちょっと印象が変わるわけですよ。でもこれで見る限りはちょっと違うじゃないですか。当たり前かもしれないですけど顔しか見えないし。リアルコミュニケーションにおいては一定の影響があるんですよね。
例えば、威圧感があるとか、そうことも含めて。
そういうことを無くして、本当に言葉とか声色とかそういうことだけで、シンパシーを感じられるかどうかという点で言うと何か良い意味でのフィルターが入っいるというか、人の心理的安全性が保たれているみたいなのっていうのは多分、この手のコミュニケーションの良いところだと。逆を言うと本当の意味で触れ合うことがないのでお互い不愉快だったり、心地よかったりするところの思考の快良いも悪いも突っ込んだところは逆に体験できない。
なのでコミュニケーションの質が違うということだと思うんです。僕は機能的な話をするんですけど。
いろんなものが分離して繋がっていくみたいなことすらも想定される時代なんだろうなと思っている。
おっしゃる通り、だから逆にルールが大変ですけどね。だから今すごい法制度化とかについてもDAOの法制度化というレベルではなくて、結局メタバース上での倫理ってどこまで?といった、人の尊厳みたいなものが入っていっちゃうから。議論が今始まってますね。

野中)
もうそういうのがOVICEとかクラスターとかっていうツールを介していろんなことが行われる中で武井さんとこもおかしいと思うんすけど山古志村とかが出てきて、コミュニティが生成されて先ほどおっしゃっていたような人権とかイーバブといった話が出てきた時に政府や国のあり方って全然変わってくるよね、みたいのがグラデーションがあるにせよ、とくにそのメタバースが主軸になってくるって、もうでき始めてる。
コミュニティや学校ってどうなってくんでしょうね。

メタバースと未来 メタバース居住はどこまで定着するか

中馬)
んー。メタバースっていうのをバーチャル空間でアバターと入ってワイワイやってる場所っていうと、そんなの使わないって話だと思うんですけど。
だけどなんだろうが世の中のものがどんどんデジタル化されて、インターネットに取り込まれていって、スマホから起点に何かみんな行動してますよねと。その延長線上にもっとなんていうかリアルのオブジェクトだとか、それこそ人も繋がりワンちゃんも繋がりってなっていったところのそのインターフェースやプラットフォームがメタバースだと捉えちゃうと、何てかな・・・それって今それに向かって着実にこの20年、インターネットで進化したじゃないですかっていういつかわかんないけど、どこから来るかわからないけど、徐々に順番を追っていきますよね。

野中)
楽しみですね。

中馬)
定住っていうか居住するっていう概念も何ていうのかな、人の体が1個であれば居住になるんですけど、IDが分解して、なんていうかな・・・人って基本的に複雑でしょう、うんジェンダーも微妙であるようにいろんなものが複雑なんだと思ってだけどやっぱり今の社会だと、男性会社員、鹿児島県生まれ。みたいなそれに本当に何の意味があるかよくわからないんだけれども、言わなきゃいけないっていうそれ以外のでも一方でこういう種類がありますとかっていうのもすごく主張しづらい社会に対して複数の人格に生きられるとかっていうのは、その中多重人格の病気ですとかそういうことだったので、一般的にみんな全員そうだと思うんですね。
非常に寛容なのはむしろデジタルの社会のはずで、リアルとデジタルが混ざり合っていく世界というのは究極的に人に対してエコというか、すごくフレンドリーな世界なんだと思うんです。

野中)
本当にそうですよね。Twitterも6アカウントぐらいもってるんですけど、仕事も・・・皆さんもそうだと思うんすけど、呼び名とか所属とか肩書もいっぱいある中で、自分のため背がたくさんある人間ほど説明が難しいけど、もう全部説明してるとすごい大変だからここはこうやって表現する。みたいなことが許容されるのはありがたい。

武井)
わかります。僕もエストニアのイーレジデンシーとか持ってるので。
納税しようと思えばいつでもできるみたいな国家の概念が本当に揺らいでくるというか、この辺もメタバースというか自分のアイデンティティをどこに持つのかっていうのを個人が主体的に選べるようになる時代というのが社会構造的に大きな転換だと思うんですよね。
今までってやっぱり、企業が強くてその中の1パーツである社員みたいな関係性とか国家に対して国民だったのが逆になるというか、だからやっぱり複数の会社で働いてる方ってもう既にアイデンティティ分散化してますよね。そのコミュニティごとにあだ名が違かったり、それが日本の百姓の語源でもありますけど、多層的に生きてる方が幸福度が高い。これ複雑系とかの領域ですけど、動的平衡というか動的安定というか、ウェルビーイングの世界でも友達が多い人の方が長生きするとか、所属コミュニティが多い人の方が幸福度が高いとか、もうある程度エビデンス出てきてるじゃないですか。こういうメタバースとかデジタル空間での関係性っていうものがそれを結構大きく占めるようになってきているなとは思いますね。

中馬)
そうですよ。なんかソーシャルグラフとかもやっぱり大きいんだと思うんですよね。一方で何で、多様性があるってことはいろんなことを多角な人っていると思うんすけど限界ありますよね。これだけ今は情報もあるし、なんかよくわからない中学生とか高校生の同級生ともずっと繋がり続けちゃうし。
関係人口がめっちゃ増えてるんだけど、それをソーシャルグラフとかいい感じで整理してくれるんすよね。だから近しい人だけを結び付けて出してくれるし何かコミュニティも、いろんなライブ配信が流行ってますけど、近しいコミュニティとか、選手たちだけが出てくるなって。
昔だとカテゴリーを選んで何々ですみたいな、いや、これちょっとこれじゃないんだよなといったカテゴリーが自分にしっくりこなくて、たどり着けない、コミュニティに入れないみたいな、あったと思うんですけど、今はそうじゃないでよね。感覚とかアトモスフィアみたいなところっていうのがぐっとそれによってマッチしてくれる。AIが進化してきてる感じなので、やっぱ今武井さんがおっしゃったことって、より効率的にというか、かつ結構エモーショナルにできるようになってきていると思うんですよね。

オンラインとオフラインのバランス

野中)
オンラインとオフラインのバランスが結局どうなってかっていうところが次のシーンですね。家族とかと一緒に住んでいるけど、オンラインコミュニケーションもすごく多い。

中馬)
今はオフラインが7、オンライン3ぐらいだと思うんですよ。ジェネレーションて若干違うんだけれども。一方で行動の起点っていうのはほとんど、オンライン起点になっていて、でも行動する場所とかはオンライン繋がってないから結局最後リアルに行かなきゃいけないみたいなのが、NARAっていう世界だと思うんですけど、これがリアルもどんどん取り込まれてきているので。最近のDXってデジタライゼーションじゃないですけど。
つまり農業とか工業とか1産業2産業も多分デジタルになっていく
DXを一生懸命やってるいるから、気がついたら全部オンラインに取り込まれてくるので、APIとしてたたけるとか、もう動かせるとかってなってくるはずで、そうなるとオンライン起動のオフラインに行くっていうのが本当リアルに行かなきゃいけないとか、物理的にやらないといけないことめちゃくちゃ減るんじゃないかと思って。
デジタルシーンとこの世界ってまさしくそんなだから一つの町とか工場とかがリアルとデジタル。完全に対で存在していて。どっちを動かしても同じようにリンクして作業するっていう構造だから。極端な話、働いてるときも、オフィスにいるいないとかじゃなくバーチャルいる人もいない人たちも、フラットに同じ環境共有して働ける。リアル店舗に行っていてそこにない在庫をバーチャルで見つけて買うとか、例えば逆も然り。バーチャルからリアル店舗に訪ねていってそのリアル店舗の在庫を取るとかいうことだと思うんですね。となっていったときに、オンとオフのバランスっていうのか基本一体なんだけど、それを自分の効率性とかメンタリティとかそういうもので選択してリソースをロケーションするっていうような感じになっていくのかなと思っているんですけど。

武井)
なんか僕、そのオンラインとオフライン人間関係っていうと仕事はほぼオンラインになってるんですよね。僕自身本当に今年特にそうなんすけど、ただその人と飲むためだけに福岡に行くとか、京都に行くとか。
仕事だったらZoomなんですけど、飲むために移動してるんですよね。結構これ変わっちゃったなって個人的には、実感していて。
リアルで会うことの重要度がより際立ってきた。会いたいから会いに行くっていうのはすごく強い動機だなって思ってますね。
でも基本はオンラインなんですけど、なんか一方で僕ネクストコモンズラボっていう会社だと、自治体と一緒にいろんな活動をしていて感じるのが行政のシステムって基本がオフラインの世界にできたシステムなので、その上でどうオンラインを扱うかとかDX扱うかみたいな感じなんですけど、そのもうまさにデジタルファーストじゃないすけどそれがもう丸ごと逆転したときに何が起こるのかということにすごい期待をしていてビジネスの方は自然といつの間にかもう逆転してる気がするんですけど、特に行政システムとか社会システムってまだオフラインが前提でまだハンコ使ってたり、はんこを押したのをPDF化してアップロードしてくださいみたいな、いやもうそれ最初から電子署名でいいじゃんみたいな。まだこの主従がひっくり返ってない感覚があって、これがひっくり返ったときにもっと大きな変化が起きるんじゃないかなっていう期待はあります。

中馬)
先日北欧に行ってたんですけど、デンマークとスゥエーデンに行ってたんですね。彼らと少子高齢化の課題とかもほぼ同じで、社会インフラ古くて少子高齢化で人口減少に入っていて、一方で彼らは5年計画で完全デジタライズを実現しても完全にeガバメントへ移行していてキャッシュレス95%までいってるんです。建物は古いんだけど中は無人っていう感じでデジタルファーストになってるんですよ。
あれを見て僕も日本は社会インフラ古いし、地方のあれとかシステムとかもローカルでやってたりとかするからしょうがないんだよねとか、年寄りとかスマホを持たせられないしみたいなところを、どっか何かが固定概念を持ってたんですけど。それすらもひっくり返してスマホ持たない人は国民にあらず。ぐらいまでやってるんです。本当にそうなんですよ。3年間でスマホを配って訓練させて4年目からは突き放してるんです。僕ら5年目に行ったんですけど、もう完全にクルムG。だから、なんて言うんだろうな、武井さんの世界きますよ。できてるから少なくとも。古い国でも。

武井)
日本はやっぱりちょっとデカすぎるんですかね、1億2000万というのが。

中馬)
そうなのかもしれないですね。くわえて政治のリーダーシップとか、うん。なんていうかな、良い意味での年功とかそういうのがあるのかもしれないですね。


■グラレコのご紹介

コロナ禍で急速に進んだ、オンラインコミュニケーション。
メタバースという新たな場所でのコミュニケーションが、人のつながりをどう変えていくかを再考するセッションとなりました。テクノロジーの発展によって、人が出逢う場所も、関わり方も、自分の魅せ方も多様になってきたなかで考える「新たなつながりのカタチ」。この100人カイギも、多様なつながりのカタチを提供できる場でありたいなと感じました。

■グラフィッカープロフィール

岡田 未奈(おかだ みな)
「いのちのエンジニア」である臨床工学技士として県内の医療施設に従事。一方で、『医療にDESIGNを。』をコンセプトとしたパラレルワーキングをしており、グラフィックレコーダー、ワークショップデザイナー、プレゼンテーションデザイナーなどマルチクリエイターとして多彩な顔を持つ。2021年4月 京都芸術大学大学院芸術研究科 学際デザイン領域に入学。
臨床工学技士100人カイギ キュレーター、まつやま100人カイギ グラフィックレコーダー&Vol.4登壇、ライター100人カイギ Vol.10登壇

■ライターのコメント

コロナと技術の向上により加速したメタバースへの流れは今後ハードウェアの開発が鍵となりそう。コミュニケーションは多重であることを許容し、種さえも超えフラットでなめらかな社会が到来するのか!?今後の展開が楽しみです。

■ライタープロフィール

今川 智広(いまがわ ちひろ)
文京区100人カイギ代表。岩手、沖縄をルーツに持つ、東京生まれの茨城育ち。
趣味は引っ越しと、多種多様なキャリアチェンジ。
都内各所を転々としながら子育てを経験し、下町っぽさ×新しい文化が混在する地域に好んで暮らす。
『誰もがやりたいことができる社会』を見たくて、市民大学「東京山の上大学」共同代表、間もなく終了してしまう文京区100人カイギの後続団体「みらふぃる」にて活動を全国に広げ、ゆるやかな紐帯である「スナック超越」を都内各所で気まぐれ開店。

文京区100人カイギ
東京山の上大学
みらふぃる
スナック超越


100人カイギsummit note


100人カイギ Official Web Site

100人カイギ SNS

instagram
Facebook
Twitter
YouTube

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?