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邪魔をするのはいつもゆらぐ感情

毎日やらなくてはいけないことで気力も体力も削られて、時間ばかりが過ぎてしまう。
気がつくと自分のことは後回しにしてしまい、介護のことや仕事や人間関係で、悶々としたり、モヤモヤしたりで、気が晴れない。

いつもどこか暗澹たる気持ちが拭えない状態から少しでも軽やかになりたいと思った頃、さめじまみおさんの考案したプログラム、ライティング・ライフ・プロジェクトを始めた。

それからほぼ毎日、頭の中に浮かんでくる感情を書き出した。

ライティング・ライフ・プロジェクトはモーニング・ページなどをベースにした、書くことを通じて「自分を知る」ためのメソッドだ。

じぶんの気持ちを優先して動きはじめること

書きはじめてすぐに目に見えるような変化があったわけではない。
今もまだ母親との関係性に対してわだかまりは解消していない。長年の課題がいきなり解決に向かうわけではないけれど、モヤモヤで頭がいっぱいに詰まった状態から、ガス抜きができているように感じる。

最近は、少しずつ興味のあることや挑戦したい気持ちを、そのまま発酵させずに行動できることが増えてきたからだ。

先日、同じライティング・ライフ・プロジェクトファシリテーターのhirokaさんが担当しているラジオ番組「答えはいつも…」にお邪魔したこと。

6月から始まったAdobeクリエイティブカレッジのPremiere Pro講座は、手つかずのままでいたけれど、気を取り直して8月から細切れ時間に学び、はじめて動画編集に挑戦して、卒業課題をなんとか期限内に提出できたこと。

今までだったら、なんだかんだと言い訳をして、踏みとどまり、あきらめていたであろうことに飛び込めるようになった。

どのように習慣化や継続につなげていくか

じぶんの気持ちを優先して、少しずつ興味あるものに飛び込めるようになってきたけれど、習慣や継続につなげるには、まだ程遠いため、日常でも習慣にできるように練習を重ねている。

常に身体の不調はつきまとい、体力のない日々を送っているので、体力温存のために省エネモード優先の思考が根強い。

最近も長年続いている不調で再検査になった。結果は陰性だったけれど、それで一段落にはならず、別の不具合が次々と波のように押し寄せている。

波ではなく凪を望んでいるのだけれど、その思いも虚しく、今後も不調や痛みは絶え間なく続くのだろう。

「時間は作るもの」と書籍などを通して、さまざまな場所で目にするし、何度もじぶんに言い聞かせてきた。
けれど、つい「もう少し楽になったら」「時間ができたら」と後回しにしていることはたくさんある。

ただ不調や痛みとは、途切れることなく付き合うことになるのだから、それをカバーできる体力はつけておきたい。

もともと運動は習慣にできていないので、少しずつでも継続できるように、2月頃から試行錯誤している。

7つの習慣の時間管理のマトリックスに当てはめて、第一領域(緊急かつ重要)と第二領域(緊急ではないが重要)を組み合わせて試しているところだ。

例えば、日常でルーティンになっているゴミ出し(第一領域)のときに、自宅マンションの階段を6階まで上り、4階分を降りるようにしている。

これは骨粗鬆症の母が、転んで骨折したときにリハビリも含めて約2ヶ月入院したのを間近で見ているので、骨粗鬆症予防のための運動(第二領域)として始めた。

6階まで上がり、4階分下がるのにかかる時間は3〜4分。わずか3分前後にもかかわらず、面倒だと感じる日も少なからず訪れる。

よほど不調のとき以外は、習慣に定着するまで、なぜこれをするのかを思い起こして、面倒な気持ちをなだめながら、なんとか続けられるようになった。(階段昇降について参考にしたのは東洋経済オンラインの記事 )

ゴミ出し+階段昇降は、週4日のペースで継続できるようになったので、次の運動習慣作りにも取り組み始めた。

身体については、ピーマン型のおしりや、ししゃものようなふくらはぎや、コンプレックスを言い出したら枚挙にいとまがない。

ひとまず各パーツのコンプレックスは保留にして、そもそも不調の波を乗りこなし、少しでも快適で健やかな状態をキープできる体作りが必要なのだ。

まずは血管の老化の予防や改善のため、全身運動の継続を目標にした。

部屋の中で可能な日常のルーティンと組み合わせて、運動を続けるには、どうすれば効果的か考えた結果、洗濯物を干す前に10分前後の全身運動をすることにした。

運動しないと洗濯物を干せないので、わたしには適度な縛りだと思う。
特に夏は、洗濯物が干せないなんて苦痛以外のなにものでもない。

何事にも腰が重いし、動けない時間も長いけれど、じぶんを満たすための習慣を作ろうと思い、取り組めるようになったのは、いい傾向だと感じている。

頭の中の声にならない声を書き出し続けているうちに、ダメ出ししたり、責めたりする以外の声を、ようやく拾えるようになって、動くことへの抵抗が減ってきたのかもしれない。

これまで飲み込んできたこと、目を背けてきたこと、消化不良になっている感情の数々。

世間や誰かの反応を気にして、社会で波風を立てないように、過ごしやすくするための鎧を作り上げてきたことで、抑え込んだ気持ちも少なくないのだろう。

何の影響によって、どうしてそう感じたのか、あふれてくる感情を俯瞰できるようになってきたのだとしたら、少しは変化しているのかもしれない。

9月中旬から開始します。


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