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負荷、時の流れ(2024/01/31)
上司のネルソン氏に同行してもらい、面倒くさい得意先へ面倒くさい件の話をしに行った。
ここは何が面倒くさいと云って、こちらのできないことをいつまでも要望してくるからいけない。
代わりにこういうのはどうですかと別案をいくつか提示してきたけれど、その都度いやそれではダメですよ、やっぱり元の通りでないといけない、と元の話に戻そうとする。全体、できないと云っているのだからできないものだと理解すればいいのに、変に勘繰っているのか頭が悪いのか、いつまでも元の話に固執する。実に面倒極まりない。
それで今度は少々乱暴な奥の手を用意して、抑え役としてネルソン氏にご同行願ったのだけれど、先方も状況が変わったようで、奥の手を出すより先に話がすんなりまとまった。
売上ダウンは否めないが、ようやく肩の荷が降りてほっとした。
商談後、ネルソン氏が「いやぁ、よかった。君、昼飯は刺身定食を食っていこうじゃないか」と言うので、帰り途にある魚料理屋へ寄った。
「僕はねぇ、この店で食ったことがなかったのだよ、前に来た時は随分混んでいたものだからね、諦めて他へ行ったのさ」と言っているのを別段興味もないから聞き流していたら、「時に君、ダイエットはまだ続けているのかい?」と問うてきた。
「減量モードは終わって今は維持モードだよ。けれど、ストレスのおかげで間食してしまうものだからねぇ……」
「全体、効率よく減量するにはどうしたらいいんだね?」
「ダイエットするのかい?」
「ちょっとね」
ネルソン氏は元々スマートだったのに、今では何だかモンゴル人の相撲取りみたいになりかけている。
「簡単だよ。食わなきゃ減るさ」
そんなことより、今朝からできた小さな口内炎に熱いコーヒーが随分滲みる。明日には一人前の口内炎になるのだろうと思っていた。
よかったらコーヒーを奢ってください。ブレンドでいいです。