本、BGM、頭蓋骨（2023/11/05）

　司馬遼太郎の『城塞』を読みたくなって、BOOK OFFの100円コーナーへ探しに行った。
　以前、山岡荘八の『徳川家康』全26巻をBOOK OFFの100円コーナーで揃えて読んだことがある。あれに比べたら『城塞』の上中下巻ぐらいは余裕だろうと思っていたけれど、行ってみたら1冊もなかった。
　状態が良い方の棚にはあったからそっちを買おうとしたら、なんと500円もする。全巻揃えたら1,500円だ。売れる本ほど高値になるのはしようがないが、中古の文庫本にそこまで出すのは何だか面白くない。結局買うのは止した。
　新本だと1,000円を超えるらしい。全体、近頃の文庫本は高すぎる。

　わざわざ隣町まで探しに来て、何も買わずに帰るのもつまらない。店内をぐるりと回ったら、CATS IN BOOTSのアルバム “Kicked & Klawed” がワゴンで投げ売りされていたから即買いした。

　昔、初めて買った車を事故で潰した時のBGMがこのアルバムだった。
　あの時はハンドルへ顔を強かに打ち付けて、鼻柱が何だか痺れているようだったから調べてもらいに病院へ行った。
　これがあなたの頭蓋骨ですと医師からレントゲン写真を見せられて、なるほど似ているものだと感心した。それからすぐに、似ているのではなくて自分なのだ、と思い直した。