あなたはなぜ、結婚したいと言わないのですか?〜私が文章を綴ることを決めた理由〜

何を隠そう、私は社会人1年目の夏に恋人とお別れしてから、まともに恋愛ができていない。
全く誇る事ではない。何を堂々と綴っているのか、自分でも、自分のこの厚かましさが理由の一つだと自覚している。

この恋愛難の数年間で得たことといえば、
マッチングアプリを起動して、写真だけを見て左右どちらにスワイプするべきか、瞬時に脳から右手に号令する能力が備わったこと
友人の旦那さんが見せてくれた、学生時代の仲間の集合写真から、奥端にひっそりと佇む顔立ちの整った人を、瞬時に見つけ出すことが出来るようになったこと
…とはいえ、出会いの場には足繁く通い、それなりに行動力を持って過ごしてきた。

ここ最近も、気になるな、素敵だな、と思う人が現れると、
「どうせ私には、私に彼氏をつけたく無いキツネ顔の怖い女性の生き霊がついている。私が気に入ってしまうと、その相手は私の思ってもみないタイミングで、途中まで上手く行きかけていた関係性がこじれて、最終的には私への興味を失うんだろう」と思うくらいに悲観的な自分がいた。(これはかつて占い師から霊感商法でお金をふっかけられた時の脅し文句から引用しているだけだが)

それでも度々、(懲りずに)占いに行けば『いつ彼氏ができますか』『同棲できますか』『落ち着いたオトナのお付き合いが出来るようになりますか』と質問攻めてしまうほどに渇望していた。

ある日いつもと同じように、占い師に相談した。
なぜならその前日は有名な占い師から思ったような指南を受けられなかったから。
※連日占いをするほどに答えに飢えていたことは、責めないでほしい。私の人生の中でも、たまたまである。

すると、『なぜ、あなたは、[結婚したい]、[子供が欲しい]というベースから離れた質問ばかりしているか、分かりますか?』と逆に問われた。

最近は婚約した友人の薬指を見て羨ましくなったし、ウェディングフォトがインスタのおすすめに自然に現れてくるほど、[結婚]は身近な儀式にはなっていた。自分だっていい人さえ見つかれば、いつかは…?そう思っていた。

しかし、転職して丁度1年。
結婚と子供について現実的に腰を据えられるほど、精神的にも経済的にも余裕は無い。

『あなたの真の願望は、[仕事をしたい]それだけなんですよ。』
心から仕事を頑張りたい、それが今の私だった。
いやいや…恋愛したいってあんなに言ってたじゃん、恋愛も仕事も頑張りなよ!
そう思っている皆さんは至極真っ当。

どうやら私は、仕事のスイッチと恋愛のスイッチは同時に作動させることができない人間のようで。

パートナーがいない欠乏感と、人生への焦りから、[女性として花開かせたい]という根源的な思いを忘れていたことに気付かされた。

最近はめっきりこの感覚を忘れていたのだけど、
私は小学生の時から、女性の人生として結婚や子供が全てではないとどこかで思っていた。
複雑な家庭の事情があるわけでも無いが、なぜか結婚と子供は二の次であると思っていた。女として仕事を全うしたい。なぜかその気概だけが幼少期からあった。

そして、なぜか
No.1になりたい
何かを極めたい
そう思っていたことを思い出した。

[何か]とは何か、問われれば
それは(私にとって)[適切なもの]であれば、
何でもいい、とも思っていた。

この歳になって
まだ心のどこかにこんな想いが燻ってるとは
思ってもみなかったけれど
表舞台の何かで成功したい
と、どうしても思ってしまった

蓋をして終った(しまった)はずだった

表舞台…

書道なのか
演劇なのか
歌なのか
ダンスなのか 

書道は仕事と並行するにはあまりに時間が足りないような気がするし
演劇を再開して今から女優を目指すことは、博打だと身をもって感じるし
歌なんてそもそも習ったことないし
ダンスは、体が硬すぎるし、振り覚えが悪いし

すべて否定から入ってしまう

ただ今わかっていることは、
営業職はあまりにも裏舞台で
表現から程遠くて息がしづらいのだ

クライアントに、社内に、
自分がピエロみたいな感覚で
どうにも気持ちが悪い
そのストレスで得たお金を大事にできていない

話を[(表舞台の)何か]に戻すと、
人は何歳から物事を始めても遅く無いというけれど
本当にそうだろうかと
今日はいろんなインタビュー記事を読み漁った


サラリーマンから俳優になった人がどれくらいいるか検索したし
頭の中で自分を何度もダンス留学に行かせてみた

ひとつ分かったことは
まだ私の人生、決める必要がなかった

私がいつの間にか忘れていた[何か]で
極めることができるように
ひとまず毎日何かしらを書いてみようと思う

三日坊主上等
一人上等

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