十二月十七日 快晴

日差しはあるのに寒い。
朝食は白米と味噌汁、それに昨晩作った煮豚チャーシューを味見にひとかけら。
ラーメンろたすというユーチューブのレシピを基本に作ったのだが、今回はうまくできたと思う。
実は何度かこのレシピを元に煮豚を仕込んでいるのだが、勝手に醤油を少なくするなどまじめにレシピを守ってこなかった。
今回も煮る前に焼き目を付け、出てきた油を捨ててから煮る行程に移ったので、そのまま煮ているオリジナルとは異なるが、チャーシューたれの配合は下記の動画内のものをそのまま踏襲した。

醤油500ml!
料理をしない人間からすると、なんだか尋常でない量のように感じられてビビッてしまい、今までこの量を守ってこなかった。
今回は多分三回目くらいということもあり、今までも結局継ぎ足し継ぎ足しでそれくらいは使っている気がしたので、思い切って初めから分量を守ることにした。結果的には、それがよかったようである。
結局のところ、料理の巧拙は、レシピを真面目に守れるか、そのために手際よく作業できるか、あとは「少々」とか「とろ火」のような目盛で計れない部分を理解できるかといったところで決まってしまうのではないかと思う。基礎なき我流は通用しないのである。
この辺は十代の頃、美大に入るために練習していたデッサンと通ずるものを感じるが、料理にしろデッサンにしろ、不真面目な自分にとっては敷居が高い。
動画にある通り、大量にできたチャーシューたれはそのまま湯で伸ばしてラーメンスープにできるので、明日の夕飯か、その辺のタイミングで、動画の通り竹岡式ラーメンとして食べようと思う。
(ここでも買った麺が乾麺でなかったり、ちょっと違いがある)

午前の仕事を終えた後、昼食を食べに隣駅までバイクを走らせた。
妻が先に行って買い物をしていたので、それに合流したかたちである。
駅直通ビルの五階にゆったりした食堂(のような店)があり、妻が気に入っているので今回もこの店に行くことにした。
駅コンコースの雑踏のすぐ上だとは思えないほど空いている。
もともと穴場的スポットなので、それも気に入っているポイントのひとつではあるのだが、それにしても閑散としすぎている。
利用客の六割くらいが高齢者だったので、コロナの感染拡大のせいで客足が遠のいているのかもしれない。以前のような日常が一刻も早く戻ってほしいと改めて思う瞬間である。
二人でチキンの定食を頼んだのだが、例によって胃腸の調子が悪く、チキンが食べきれない。小食の妻が選ぶような量なのに、それを残すとは……我が胃腸の虚弱さを呪った。

夕飯後、例によって急激に眠くなったので、急いで歯だけ磨いてそのまま寝てしまった。で、さっき起きたところである。
今は日付が変わってまもなく午前四時になろうとしている。
これから風呂に入るが、すっかり水になっているであろう湯舟の湯を思うと、入る前から憂鬱である。追い炊きがないので。


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