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【fromラボ】森永製菓、パッションフルーツ由来のポリフェノール素材に脂肪燃焼を促す機能を確認

 森永製菓は独自開発した機能性表示対応食品素材「パセノール(TM)」に、安静時や日常活動時に脂肪燃焼を促す機能があることがわかったと発表した。これまでの研究で「パセノール(TM)」に血球系株化細胞で長寿遺伝子(サーチュイン)の発現を誘導する機能や、ヒトの肌の弾力を維持し、角質層の水分を高める機能などがあることを突き止めていたが、「脂肪燃焼を促す作用」があることを確認したのは初めて。コロナ禍でおうち時間や在宅勤務が続く中、運動不足で日常生活で消費するエネルギーが減少傾向にある。安静時や日常生活時に脂肪燃焼を促す効果があるとされる「パセノール(TM)」に注目が集まりそうだ。

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パセノール(TM)のロゴ

 パセノール(TM)はパッションフルーツの種子から抽出したポリフェノール成分「ピセアタンノール」を、森永製菓の特許技術で抽出して完成させた食品原料。パッションフルーツにはピセアタンノールが豊富に含まれており、その量はぶどう果実の7000倍以上にものぼる。ピセアタンノールは、アンチエイジング成分として注目されているレスベラトロールと非常によく似た構造をしていることで知られる。同社の研究によると、若さと健康を保つ上で重要な長寿(サーチュイン)遺伝子を活性化する機能があり、肌の弾力を維持し、肌のうるおいを守るといった機能があるという。

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 今回の研究は20~40歳代の健康な成人男女9人を対象に実施した。1 日あたりピセアタンノール10mgを含むゼリー飲料を 7 日間摂取させ、安静時、および日常活動レベルの運動時の呼気ガスを測定して、脂肪の燃焼割合(脂質代謝比率)の変化を、対照食(プラセボ)摂取の場合と比較した。この結果、ピセアタンノール10mgを摂取した場合、対照と比較して有意に呼吸商(呼吸の際に排出される二酸化炭素量と,摂取した酸素ガス量の比)が低下し、安静時の脂肪の平均消費量が約37%上昇。また、日常活動レベルの運動時(エルゴメーターで2~3Metsの負荷)や運動時の負荷を「VO2(酸素摂取量)50%」とした中程度の運動時でも、脂肪の燃焼を促進する機能を確認したという。

 同社は2030年に向けたビジョンとして、心・体・環境の健康を、顧客・従業員・社会へ提供し続ける「ウェルネスカンパニーへ生まれ変わる」ことを掲げている。食品原料として提供しているパセノール(TM)は粉末と液体の 2 種類で、粉末原料は錠剤・タブレットなどの固形の食品に、液体原料は飲料やゼリー・冷菓などに使用している。同社は「引き続き、パセノール(TM)の機能性研究や応用研究を推進し、よりよい商品を開発していきたい」と意気込んでいる。

https://www.morinaga.co.jp/passienol/



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