4話:『わからない』に、人はいら立つ。買い出し1回目、総額20,818円【DIY初心者のお買い物 4/14 vol2】
新しい経験をすると、人は何かしら学んだり、改めて気づいたりするものです。それが、ホームセンターでの買い物中でも。
ほぼリアルタイム更新の『塗日記』は……
DIYの知識なし。経験なし。なのに、家の壁から天井まで、全部塗る!
そんな決意をしたもやしっ子夫婦の記録です。
前回のnoteで、パテ埋めに必要なものリストを紹介。『パテ埋めに必要なものリスト完成。ビバ!ホームセンター!!【3話 DIY初心者のお買い物 4/14】』
まぁいないだろうけど、もしも、パテ埋めから家の壁を塗りたいという方がいたら、間違いなく参考になります。
で、大変なのはここから。それぞれのアイテムがどれくらい必要か、問題。いや、ボクたち夫婦を襲う『わからない』は、いら立つ問題。
パテって、どれくらい必要なのか
たぶん人間にとって、『わからない』って、結構なストレス。『わからない』は徐々に、でも確実に蓄積して『いら立ち』を生み出す。
パソコン操作だって、『わからない』からいら立ちますもんね。
パテってどれくらい必要なのか問題です。
マジで、イメージがつきません。そもそも、パテを触ったことだってないんだから。
まず、パテを使うところってどこかというと、
①見上げる限り広がるビス穴
どのくらいの量かというと…ボクがおならをしたら
「ビス穴、100個追加!」
という恐怖の罰が与えられるほど。
(ちなみに善い行いを、するとマイナスされます)
②石膏ボード同士の溝
これも、たくさんあるわけです。そんなに広くない家なのに。ってか、
「もっと効率よく、ボードをはめられないのかい!」
と思うようなところもあったりで……これもなかなか大変。
③石膏ボードの出っ張ったところ
これ、出隅というらしいです。ここなんて、どんな作業をするのかさえ、このときはイメージがつきません。
やってもよくわからないくらい。なので、こんな感じになります。
これに、天井も含めてどれくらいパテが必要なのか……そんなこと、ちっともわからない。夫婦そろってわからない。でも、わからなくても、何らかの結論を出さなきゃ買えない。なので、相手に聞くわけ。
嫁「どう思う?」
ボク「う~ん。どう……かねぇ~」
しょうがないじゃないですか。だって、わからないもの。
でも、「わからない」×「わからない」は、いら立ちしか生みません。Google先生も、こういう時は役に立たない。目安は教えてくれるけど、
「あなたの家なら、こんだけのパテですよ」
なんて、個別的なことは語りやしない。
これがITの限界か!とか思いながら、ひねり出すのが「とりあえず」という言葉。で、「とりあえず」へのリアクションはこう。
嫁「とりあえず?」
このニュアンスわかります?
だから言いますよ。売場に並ぶパテの方をただただ見つめながら、
ボク「とりあえず……2.5キロのを一つでいいんじゃない?」
そしたら、こういうリアクションが当然きますよ。
嫁「『とりあえず』で買って、足りなくなったらどうすんの?」
そんなこと言われても、「あなただって答え知らないじゃないか?」なんて言えません。言えませんから、こう言います。
ボク「足りなかったら、また……」
嫁「また?」
ボク「うん。また、買いに来るし。ボク」
かくして買ったパテ2.5キロ。
結果から言うと、かなり序盤になくなります。この缶、すぐに空になります。でも、いいの。経験だもの。すべて。
で、同じようなことが、マスキングテープにも、マスカーにも、養生テープにも起きます。
「どんくらい必要?」「どんくらい?」「どんくらい?」「どんくらい?」もうね、ジョン・コルトレーンが、頭をチラつきますよ。泣きたいのは、こっちだよ。
斉藤かずちゃんの『Don't Cry Baby』も、いいけどね。
「ぼくらきっと、お似あいさ~」と頭の中で強制リフレインさせながら、ホームセンターを後にするわけです。
1回目の買い物:総額20,818円なり
はっきり言って、これが高いのか、安いのかよくわからない。けど、なんとなく、思っていたよりも安い気がしたので、
『とりあえず』OK!
って、ことにしたのさ。
でも、もしもいら立つのが嫌なら、『わからない』は極力つぶしておくに限る。
Don't Cry Baby Blues!
Paint It, Black!
次回「ようやくマスキングテープで、養生してみる」
DIY経験ゼロなのに、家の全てを塗っております。材料費がハンパなくても…経験はプライスレス!なはず… でも、材料費は必要。もやしの夫婦、育ててください。